「疫病の歴史」ではなく、「疫病が世界史にどう影響したか?」という本
書かれたのはなんと1970年代。
文庫化は初めてのようです。


ウイルスや病原菌・寄生虫などを原因とした疫病を「ミクロ寄生」とするならば、

人間の支配→被支配の社会構造を「マクロ寄生」と位置づけ、
両者は構造的には
同じものであるとして世界史を論じた着眼点は、
30年前のものとは思えません。

成程、
面白い捉え方であると思う箇所もいくつかあります。


「アフリカ大陸における近代農業技術導入の難しさは、
人類の発生箇所であるが故、

つまり人類と接している時間が長かったために、
アフリカの生態系自体に人類に対する
抵抗力がある(免疫のように)からではないか」など。

とはいえ著者自身も本文で認めているように、
やや強引な推測による論理展開も多いです。


例えば、
古代北インドのインダス文明の南方進出の折には、
南方の文化・民族は完全には
同化されず、
カーストという緩やかなヒンズー教体制に組み込まれていったわけだが、

その理由として「高温多湿の疫病多発地帯であったがために、
消化吸収されるような
同化作用に対して一種障壁のようなものができ、
また感染を予防する意味で不可触賎民という
概念が、
カースト制度に繋がっていったのではないか」といった論など。

もしそうならば、
黄河流域の殷周帝国に対する長江流域民に関しても同じ方程式が
当てはまるはずだが、
そうはなっていないし、
違いを著者も説明できていません。


しかし内容的には大変興味深い。
疫病(要するにウイルスなどの寄生体)という観点から
世界を一つのシステムとして捉え、
歴史を論じた良書です。
疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1)

その他の感想

価格の割には満足度は高い商品だと思います
不思議な香り。
しっかりとした傘です。
本書を読んで
『Chau#』はポップでスタイリッシュな世界感
オペラハウスは檻のない動物園だ
ちょっとこわいがすごいおもちゃだ
錆びない!!
アポの基本なんて知りませんでした
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σ(^_^;
予定より早く届いた笑
これからのガット弾きにどうでしょうか
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