20世紀最高の音楽ドキュメント作品。

キューバ共和国には古くからルンバやマンボ、
チャチャチャといった独自の音楽が存在していますが、
1959年のキューバ革命以降、
アメリカとの国交が途絶えたことでその豊かな文化が海を越えることは極めて困難となってしまったわけです。
そんなかの地の素晴らしき音楽を諸外国へ改めて知らしめる契機となったのが本作。
米国を代表するギタリストにしてルーツ音楽研究家でもあるライ・クーダーが、
当時キューバを旅行中にたまたま知り合った老演奏家たちと行ったセッションをきっかけに制作したアルバムがヒットしたことにより、
彼の親友である巨匠ヴィム・ヴェンダース監督総指揮の下、
彼らのドキュメント映画が製作されたのです。
ライ・クーダーという最良の理解者を得し熟練者たちの魂の演奏を克明に記録した、
世界遺産級の大傑作。