知英になったジヨンの第一歩

知英「物語」というタイトル通り、
とても明快なストーリーがある写真集でした。

野山を駆けまわる少年のような女の子が、
大都会で恋を知り
大人の女性へと成長し、
おとぎ話に出てくるお姫様のような結婚をする‥‥という夢。

いかにも日本の女優やアイドルが出す写真集らしい内容で
シャワーシーンだったり、
ベッドの上でシーツ1枚を羽織ってるだけだったり
KARA時代に出した「Je t’aime,KARA」のジヨンとは、
だいぶ趣が違います。

あらためて日本で一人の女優になったことを感じさせる一冊でした。


ただ一方で、
巻末にある100の質問の中には
KARAのメンバーとして日本に来た時から何も変わっていないカン・ジヨンもいます。

たとえば、
Q78の「してみたいコスプレは?」という質問の答えが
｢浴衣を着て、
日本のお祭りに行ってみたい」となっていますが
これなんかは、
日本デビューの年に出演したラジオ番組で
日本で着てみたい服は浴衣ですと答えた時のまんまです。
(来年の夏に見られるかな?)

ファンとしては、
ちょっと考えてしまう質問もありました。

Q1の「女優になりたいと思ったのはいつ?」に
知英は「KARA時代、
初めて挑戦した時から」と答えていますが
彼女の初めての演技体験は、
日本で出演したドラマ「URAKARA」です。

URAKARAは、
ファンの間では
スンヨンが、
2011年の分裂騒動からKARAを救ったのは
最終話の撮影にエキストラとして参加した日本のファンからの声援と
語ったことでも知られているドラマですが
知英にとってURAKARAは、
日本デビューからの最初の１年間で
最も印象に残ってる思い出に挙げるくらい素晴らしい体験だったようで
つまり、
2011年のKARAの分裂を食い止めたURAKARAは
同時に、
知英にKARAを脱退してまで日本で女優になることを決意させた
最初のきっかけとも言えるわけなんですね。

(まぁ実際は、
もっと現実的な大人の事情も絡んでますけど‥‥‥)