方法論ではなく心構えの問題、それが「待つ力」
本書では、
「待つ」という人の営みについて考察されています。

待つということに付随するさまざまなイメージや精神現象を俯瞰しながら、

「待つ」という心構えを見つめ直し、
腹に落とすための試論です。


「待つ」ことは、
ある意味で妥協を前提とした行為でもあります。

しかし、
春日氏は妥協について次のように述べておられます。


“妥協は敗北でもなければ誤魔化しでもなく、
大人の智恵です。

とりあえずの着地点を見定めるだけのことであり、

あとは情勢の変化と時間の流れに沿いつつベターな地点を
求めていくといった極めて現実的な戦略です。


不条理な状況において、
とかく果敢なる闘争心が裏目に出ることがあります。

人間が宿命的に自覚している無力感、

自分の力だけではどうにもならないことばかりだという認識、

「待つ」というストレスフルな状態をどのように捉えていくか…

著者は、
方法論ではなく心構えの問題だと喝破。

具体的な方法論において画期的なものがなくとも、

心構えを調整することで案外、
受け入れがたい現実を乗り切れるものだと述べておられます。


エリザベス・キューブラー・ロスの「死の受容のプロセス」を援用しつつも、

「待だざるを得ない状況にある者」を分析するくだりは、
精神科医の面目躍如といった観があります。


井上靖やサマセット・モームなどの文学作品からの引用も多く、

教養豊かな人柄が読む者の「こころ」を癒してくれる一冊でもありました。


「おわりに(補遺を兼ねた少々長い後書き)」において、

“率直に申しまして、
予想外に書くのが難しかった。
”と述懐されておられます。

それだけに読み応えのある考察に溢れた良書に仕上がっています。


「待つ」という絶望と希望が渾然一体となっている状態…
しかし、
どうにもならない懸案事項に自ら着地点を見いだせる可能性、

嬉しい驚きをもたらしてくれる可能性が「待つ」ことには宿っています。
待つ力 (扶桑社新書)

その他の感想

子供の感想です。
非常にサラッサラ!
強化されてます
わからずじまい。
キーホルダーとしてのカラビナの中では間違いなく買いな商品
ちょうどいい感じでした。
買ってしまいました。
efはいいぞ。
古今を通じて流れる日本人の「美」意識
情報があふれる時代だからこそ
ミッフィー好きには良い
ずっと通年購入しています
やはり、素敵
静かで、力強くて、見ていて楽しい
12ミリと9ミリの差
懐かしく楽しめました
サイズ表記よらかなり小さめ
満足いく商品です。
DMX-15 フルホイルVS(アゲインスト)パック 仁義無きロワイヤル
静かなる復活
非常に平易だが、改善が必要な点もあり
思った通りの本でした
デザインは良いんだけどなー。
一台目としては問題なく
この頃はプリンセスとプリンスと一冊で二冊分読めます
買って良かった?
スマートブレスレット
聖南さん
リコール対象の見分け方
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