ドラムを始めたころに出会いたかった。

第１章「基礎知識」、
初心者の人に最低限知っておいて欲しい基礎的な楽器の名称、
譜面の読み方、
スティックの持ち方の解説。
第２章「考え方」、
本書の目玉といっていいほどの内容。
いかに考えて練習に取り組まなければならないか、
その心構えなどを教えてくれる。
第３章「実践」、
シングル、
ダブル、
トリプルストローク、
フラム、
パラディドルと実際に譜面を使い練習をする。


本書のすごいところは、
半分以上がスティックを使っての練習ではなく、
演奏の「考え」についての著者の言葉である。
『練習とは何をやるかではなく、
何をどう練習するのかが大事』『たった５分でも上手くなれる』など、
ただ我武者羅にスティックで叩きまくればいいのではなく、
心に留めて置いてから練習する必要があり、
ポイント（コツ）を丁寧に説明し、
本当の授業をしてもらっているような気持ちになるので考えることがしっかりと身につくはずだ。


もちろん譜面での練習も充実している。
そこそこ基礎は積み上げてきた「つもり」の僕でも「ん・・・？」と詰まってしまうフレーズがたくさん。
基礎を舐めちゃいけないなと（笑）

『成長する方法を見つけ出すことの出来る人間は、
たった一人でも止まることなく成長し続ける。
』

著者のこの言葉は、
独学でドラムを練習している人にはありがたいお言葉。
打楽器全般に対する大切な内容がたっぷりの本書、
マーチングでもセットドラマーに属する人でもいろんな方にとっての必読書だ。