米国Amazonではレビュアー1882人のうち1415人が5つ星をつけている、抜群に面白いエンターテインメント巨編
 NYのうらぶれたホテルの一室で若い女の惨殺死体が発見される。
浴槽に満たされた硫酸の中でその顔も指紋も判別不能な状態だ。
担当刑事のブラッドリーは「私」を現場に呼びだす。
犯人は「私」が科学捜査について執筆した書を読んで犯行に及んだらしいのだ。

 この凶悪事件とは別に、
アメリカをターゲットにしたおぞましいテロ計画が<サラセン>と呼ばれる男によって進行していた…。


 全3巻で総頁数が1200にも及ぶ大部の小説ですが、
臆することはありません。
世間には秘密にされているある諜報機関で<ピルグリム>のコードネームで呼ばれる主人公。
彼の一人称で語られる壮大なミステリーの真相の全貌を知りたくて、
頁を繰る手を止めることなどできませんでした。

 科学捜査の手法を書いた書物を上梓したという<私>の、
真相究明に向かってたどる道筋の見事なこと。
後段で鏡を利用したとても特異な捜査手法が出てくるのですが、
その真実味あふれる究明過程には大いに目を見開かされました。

 また作者は様々なハリウッド映画の脚本に参画してきた人物だけに、
アメリカ、
アフガニスタン、
トルコ、
レバノン、
イタリア――と舞台を目まぐるしく、
かつ大胆に転換していくことで、
読者のツボを見事に捉えたエンターテインメント大作を構成してみせるのです。


 そして主人公の人物造形にも目を惹かれます。
裏切りや殺人が茶飯事である非情な世界で孤独に生きて来た「私」がブラッドリーという男との間に、
静かに信頼関係を醸成していく。
その様子は、
読んでいて心に爽やかなさざ波が立ちました。


 この血わき肉躍る巨編を日本語で楽しむ上で、
山中朝晶氏の見事な翻訳手腕にも言及しないわけにはいきません。
バタ臭さが皆無の、
読みやすい日本語文があったからこそ、
1200頁を踏破することも容易だったといえます。
丹念に日本語に移し替えて行った訳者の労に敬意を表したいと思います。


 この物語は今後第2部、
第3部と続く端緒に過ぎないのだとか。
同じように長大で、
なおかつ決して読者を途中で飽きさせることのない骨太の物語がさらにあと2編も読めるのかと思うと今から楽しみです。


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ピルグリム〔3〕 遠くの敵 (ハヤカワ文庫NV)

その他の感想

探せば色々あるけど
やっぱりスタレビ
特に新しいこともなく、、、
本当に偏光なの?
とても上品
このシャツも肋骨が・・・
先行投資?
ペーパークラフト製作に
意外と名機になれるかも?
水耕栽培キットの付属品です
歴史的事実・科学的事実が見事に合わさった傑作
世界は報徳思想に支配されているその189
「インテリア」は、収納ができた人だけに楽しむ資格があるもの
問題無く使用出来ました。
まさに「入門」。これ1冊でAL授業を始めることができました。
待望の断熱施行のダウンライトに取り付け可能な製品が出ました。
見た目も効果も満足、でも臭いが…
手にしました。
ドライドッグフードでも大丈夫
この値段で。
長々とレビューしてますが笑 水分たっぷり!オススメです!
期間生産限定盤を購入しました。
旅行先やプライベートな空間で重宝しそうです。
他のレビューが酷いので選択
大人の為の音楽
うーん。ちっと高買いでした。
う縲怩Aいまいち。
下部尿路疾患の完治
サーバ向けに利用安定動作してます
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