人文系学問の意義にまで立ち返る
この本は、
現象学的地理学あるいは人間主義地理学などと呼ばれる、
ある画期的な地理学の書物である以前に、
極めて模範的な人文科学の書だということができるだろうと思う。


そしておそらくこのことは、
著者自身によって強く意識されているであろうことは、
疑いのないことのように思われる。
以下、
それを裏付けるために、
序論から少し引用してみよう。


「われわれ人間は、
精神、
思考、
感情の状態を知ることができるという特権をもっている。
われわれは、
人間に関する様ざまな事実を内側から見ることができるのであり、
また、
われわれが内側から見ることができるのは、
人間に関する諸事実だけなのである」

以上の箇所は、
自然科学的な学問の手法との対比において述べられているということを、
申し添えておきたい。


もう一点、
重要な特徴を挙げるとするならば、
やはりこの本が膨大な文献の上に成り立っている点を強調しておかなくてはならないだろう。
トゥアンは、
心理学、
文化人類学を中心として、
哲学や社会科学系の人文科学全般から引用するのみならず、
小説、
詩、
エッセイなどの描写を幅広く分析している。
前者の学問的書物の引用においては、
概ね理論の基礎付けがなされ、
さらに文学的作品群の分析においては、
経験という概念によって、
空間や場所と人間の関係を検討する手法の実演をしてみせる。


おそらくトゥアンは、
地理学の分野のみならず、
この書物が経験という概念とともに、
人文諸科学全体にわたって強い影響を及ぼすということを、
自ら予測していたに違いない。
それはこの本の最初と最後で繰り返して、
自然科学と人文科学の差異、
人文科学の存在意義を強調している点から伺うことができるのである。
空間の経験―身体から都市へ (ちくま学芸文庫)

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