予想もしなかった、不思議なリアル感

映画化されたからではなく、
どうやら通常のゾンビ物とは違い、
ベストセラーにもなった前作『サバイバル・ガイド』に基づく小説ということで購入しました。


案の定、
単なるB級スプラッター系？ではなく、
直接的にゾンビとの戦争そのものを描くのではなく、
様々な人々へのインタビューの中で間接的にゾンビが垣間見られるという形を取っています。
小説化に際して世界各国に関して相応のリサーチをしたのでしょう、
舞台は海の中からなんと宇宙まで広がっており、
読者が予想もしなかった不思議なリアル感を醸し出しています。


たかがゾンビ話ではありますが、
されど、
新しい発想とアプローチで読者を楽しませようとする精神に溢れた佳作です。