これを読んで山岳気象のベースに

実際に登山をする人や、
気象遭難に陥りそうだった経験のある人には興味深いと思う。

山岳気象のＫｎｏｗ Ｈｏｗを知ることで、
おそらく遭難を回避できることもある。

逆に、
知らないために命を落とすことも。

通常の、
平地の天気図や予報では高山の気象は当てはまらないことも多いし
自分で天気図や高層天気図、
雲の動きから予報をはじき出さなければならない。

天気図と解説を照らし合わせながら読むことで、
気象のイロハにはふれられるし
この本から入門しさらに詳しく習得したい人はより専門的な書を探すと良いだろう。

この本を読んでから、
私も、
平地の天候でも、
予想しなければならないときは
インターネットで高層天気図を引っ張り出して、
平地の天気図と併せて判断することが
いくらかできるようになったし、
雲による観天望気を知ってから
空を見て今後の天気を予想するなどということを日常的にするようになった。

山岳関係の遭難記録や検証記録などを読むときにも、
この本を読んでおくと
より理解しやすいはずである。

私は実際にこの本を読んだ後に立て続けに遭難の検証記録を何冊か読んだが
これを読んでいたおかげでより深く理解できた。