原因不明の疫病を解明した偉人伝も、著者の思い入れが強く割り引きが必要か
米国の人気コラムニストによる書の邦訳版。
1854年夏にロンドンで大発生した疫病の原因を、
地道な観察によって明らかにした医師スノーと副牧師ホワイトヘッドの偉業(特に前者について)を、
過去の記録文書に基づいたドキュメンタリータッチで紹介した書。
原因不明の疫病コレラについて、
細菌の存在さえわかっていなかった時代、
疫病が汚染された空気によって伝搬すると信じられていたが、
観察によってこの説が怪しいと直感したスノーが独自の観察と調査によって、
特定の井戸が原因であることを突き止める。
本文約270ページの分量で中高生以上が数時間〜数日かけて読むべき内容。


本書には疫学の基本的な考え方、
疫病についての知識や科学リテラシーに関する重要な教訓が多く詰め込まれている。
偉人物語というよりも、
短絡的な思考に走る現代人への警鐘にようにも感じられた。
医師スノーのすごい点は、
19 世紀の医学にとっては悪魔の所業に帰結する短絡的な思考がはびこってもおかしくない、
全く原因不明の疫病が蔓延している状況において理性的な調査と思考を停止しなかったことにつきる。
途中に登場する彼への批判や無視に対する著者の意見は、
逆の意味で似非科学を信仰する者が多い現代社会へのアンチテーゼであろう。
本書の大半はコレラが流行した数日間についての記載であるが、
いい推理小説は結末がわかっていても読み応えがあるのと似ているかもしれない。


本書の難点は、
ドキュメンタリーのような構成になってはいるが、
過去の文書をまとめた著者が主観的な意見や脚色を大幅に盛り込まれている点である。
例えば、
同時期に調査を行った公衆衛生局長の広範な調査内容について、
本著者は『真実を見いだすのは困難』とし、
井戸の調査のみを行ったスノーの調査をすばらしいとしているが、
疫学の基本から考えて前者の方法の方が適切であるように思える(もしスノーの説以外に原因があった場合にも有用である)。
しかし、
本著者は前者が空気伝搬説を支持してスノーに批判的であったことを挙げ、
この局長の方法が全く的を射ていないと糾弾している。
他にも著者自身の思い入れの強い事柄を事実以上に強調している部分が多く、
純粋なドキュメンタリーとして理解するのは危険かもしれない。
また、
このせいで、
書全体がやや冗長となり、
読破した爽快感はさほどではない。
感染地図―歴史を変えた未知の病原体

その他の感想

デットに詳しくない私でも楽しい。
丁寧に作られた微妙なゲーム
期待していた程ではないです
確かにやり込みは増えたが
「戦場からの集団的自衛権入門」
ライブ歌唱音源もミックスされていますよ。
とても親切な美文字練習帳
甘味が邪魔かな
ドライアーの熱でサラサラヘアーに☆
Amazonではなく店頭での購入ですが
意外と入ります。
dynabook T351/57CRK 交換
これ、あかんやつや!
そこにしかない音楽を作る天才
ライトでデザインが良い
改良されてきてるかも
必要でしょう
イタリアで評判良かった!
明るさは十分
山佐さん!覚えました!
エスメラルダ
ネジ穴がナナメで
覚悟して購入必要
フィルム現像する方に
やはり説明が上手い
やり込めばやり込むほど面白い。
べたべたしないのに乾燥しない
面白いが、そろそろ変化が欲しい。
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