「解説書」に飽き足らない宇宙論好きには、堪らなく面白い本
現代の宇宙論についての、
「お話」主体の解説書は多い。
一方、
最先端の専門書は高度な数学や素粒子物理学が多用されていて、
一般向けではない。
本書は、
ブラックホールの研究者でもあると同時に、
天文教育にも携わっている著者が、
このギャップを埋めるために書いた本である。
著者の狙い通り、
「解説書」に飽き足らない宇宙論好きには、
堪らなく面白い本である。
最先端の宇宙論が、
高校数学プラスアルファの数学レベルで、
丁寧に説明されている。


全22章は、
宇宙史の5大エポックに分けられ、
宇宙の誕生から未来までが取り扱われる。
5大エポックとは、
宇宙の誕生、
宇宙の晴れ上がり、
宇宙の再電離、
星や銀河の形成、
太陽と太陽系の形成である。
ここまでが137億年の宇宙の歴史であり、
最後に宇宙の未来が議論される。
宇宙の再電離など、
解説書レベルではあまり触れられない時代も、
最新の研究成果が盛り込まれている。
ただし、
多重宇宙論や循環宇宙論など、
まだ評価が定まっていない理論はごく簡単に紹介している程度であり、
あくまで観測と理論で実証されている「正統派宇宙論」が本書の主役である。


使われている数学は、
常微分方程式レベルで、
後は物理定数と基本式の代数計算により、
各エポックにおける時空のオーダーが評価される。
宇宙論といえども、
古典物理学プラスアルファ(相対性理論や素粒子物理学などの基本知識)で、
ある程度はその歴史を辿ることができることに納得した。
なにしろ盛り込まれている各分野の情報量が膨大なので、
急がず、
計算を追いかけながら、
ゆっくり味読されることをお奨めする。


宇宙論の「解説書」は一般受けするテーマのみ取り上げているものが多い。
本書は、
宇宙の全史を数式と物理量でフォローできる仕組みになっていることが最大の特徴である。
本書を読んだ後、
再び「解説書」を読めば、
その舞台裏が読み取り易くなることは間違いなさそうである。
つまり、
本書は、
一般人が宇宙論を楽しむレベルをグンと深めてくれる、
得難い本といえる。
完全独習現代の宇宙論 (KS物理専門書)

その他の感想

妄想解説が冴えわたる
親子で一冊購入をお勧めします。
著者がメールアドレスを集めるための本
取扱説明書がないので残念です
3毛月服用して結果
あまりにひどいなこれは!!
絵は良い、内容は良くない。
無駄な話がでてきた
3つめです。
大正解!!
2歳児に
たまに使うにはいいです。
金のタマゴ全く出ねえと思ったら
京セラドーム
価格を考えれば十分OKではないでしょか。ただし、オーディオ的にはちょっと・・・
CD焼付けは早くなりました
爽快感があります
常時携帯用
コストパフォーマンスは非常に高い
とにかく軽い!!
家庭円満
ペアリングが中々出来ません。
早い配達だった
読みやすいが
とても役に立ちます!
お得だけど要注意!
はいてみました。
墜ちていく様
半径が大きい弧を切り取ることができた
写真が・・・
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