友の死をめぐる2つの物語
2編とも「友の死」をめぐる物語だ。
「星に…」は、
一人称で語られ、
ある男の事故死を契機にして、
親しい友人だった語り手が異界との交信ともとれるような、
星からのメッセージを聞きとろうとする、
それだけの存在になろうとする様が描かれる。

一方、
「修道院」はもっと複雑な構成をとる。
話者は日本人作家と思われるが、
彼が休暇でギリシアのクレタ島に滞在しているとき、
ひょんなことから宿の老婆から聞いた物語(当然三人称だ)が再話される。
ある意味で「星に…」のヴァリエーションともいえる。
しかし「修道院」では、
友の死(これは事故ではない)に遭遇した彫刻家である主人公(ミノス)は、
贖罪の旅に出る。
そして戦争で崩壊したある修道院を建て直すが、
彼に救いは訪れない。
彼を罪の迷宮から救う「アリアドネ(ギリシア神話で英雄テーセウスを迷宮から救い出すことになる女性)」となるばずだった女性(アダと呼ばれるが、
本名はアダマンティアであることがのちに判る。
これはギリシア語で「壊しがたきもの、
ダイアモンド、
鋼鉄」といった意という)は、
実は同時に彼のつまずきの石でもあった。
舞台は他ならぬ<迷宮labyrinth>の神話のもとであるクレタ島であり、
いくつもの神話的寓意を重ねつつ、
重層的に語られる。
ここで主人公(と読者)は、
物語から距離をおいている。
「星に…」が一種の静謐な狂気を描いたのに対し、
こちらはあくまで<物語・神話>として、
あくまで伝聞の話として提示されている。
しかしそれゆえに、
物語としての深度を備えていて、
読み手により深い充足感を与えていると思う。
また著者の作としては(おそらく)珍しく、
男女の性が直截的に描かれている。
「星に…」では異界に足を踏み入れた主人公の、
この世とのかそけき架け橋として。
「修道院」では、
主人公のつまずきをもたらす罪深い淫蕩として、
両義的に描かれている。

…少し小難しい解釈を述べたが、
とても読み応えのある、
良い本です。
星に降る雪 (角川文庫)

その他の感想

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