日本企業における人材育成のパラダイム転換を求める
   
 本書のメインタイトルとなっている「ホワイト企業」とは、
もちろん「ブラック企業」の対概念である。
昨今、
「ブラック企業」というものがワーキングプアなどと並んで世間の耳目を集め、
社会問題化しているが、
まず「ブラック企業」とは、
人口に膾炙された一般的な定義に基づけば、
「違法な労働条件で若者を働かせる企業」(今野晴貴さん)と措定し得る。
従って、
労働諸法令に悖戻、
背馳していなければ一応“ホワイト”にはなるわけだが、
当書は、
近年における“企業のサービス業化”に伴う「人材育成」を主眼としており、
労働法規上の“ブラック対ホワイト”といった観点で問題を捉え、
論じているものではない。
むしろ、
「サービス業化する日本企業」におけるこれからの人材育成戦略を様々な事例を交えながら提案している、
企業の経営幹部・人事担当者向けのテキストとも言える。


 さて、
著者の高橋俊介・慶應義塾大学大学院特任教授が指す「ブラック企業」とは、
「働きやすさ」も「働きがい」もない「人材使い捨て企業」のことをいう。
そして、
「働きやすいが、
働きがいがない」のを「人材滞留企業」と、
「働きやすくはないが、
働きがいがある」のを「人材輩出企業」と呼んでいる。
ここで、
高橋教授は「働きがい」ということに重きを置いているのだが、
ポイントとなるのが「成長」であり、
さらに、
「仕事の意味の感得」「裁量の付与」「自己能力の十分な活用」といったものが加わってくる。
これらの点に「ブラック企業」と「ホワイト企業」との差を示している。
それ故、
「働きがいと使い捨ては全く別の問題」(p.90)となってくるのであり、
とりわけ、
「初期キャリアにおいては、
働きがいが一番重要で、
徐々に働きやすさが問題になってくる」(p.91)というのが教授の見立てだ。
ホワイト企業 サービス業化する日本の人材育成戦略 (PHP新書)

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