実物ヴィンテージのB-3を洗濯しました。

70年前のムートン製ヴィンテージなのでとにかく慎重に挑戦しました。

まず、
洗濯機は使用せず樹脂製の衣装ケースで1分ほどつけ置きしたのち、

コーティング面は柔らかいスポンジでナデ洗いし、
あとはやさしく手押し洗い。

同様にすすぎも慎重に行いました。

脱水機も使用せず大量のタオルで吸水。
（ハンガーに掛けても大丈夫そうな重量になるまで）
タオルを巻いたハンガーに掛け半日カゲ干し。

八分乾きくらいでシープスキンオイルをコーティング面に塗布。

さらにカゲ干し1週間ほどで完了。
（途中で扇風機の弱風も併用）
元々弱っていたヒジ付近のラッカー剥離が進行しましたが、

革用塗料で部分リコーティング補修しました。


手押し洗い時の水のニゴリ具合から、
表層の皮脂やカビはすっきり落ちた模様です。

劇的にキレイにはなりませんでしたが、
長持ちさせるための皮脂やカビ落としが目的なので成功です。

（そもそもキレイにしすぎずヴィンテージの風合いを残したかった意味でも成功です。
）

実物ヴィンテージの洗濯でお悩みの方は多いかと思いますが、

かなりリスクが伴うので、
あくまで自己責任で行うことを前提に
慎重にやれば成功する参考例になったかと思います。


ポイントは、
豆腐屋さんになったつもりでやさしく作業すること。

バスタブや洗濯機は黒カビ菌が存在するのでNG。

25度以上のお湯は革が変質するので冬場でも水温は20度以下で。

乾燥中の熱は厳禁なので天日干し、
エアコン温風はNG。
（エアコンは黒カビの危険もある）
季節は、
気温が低く、
空気が乾燥してる冬が最適。
絶対に梅雨〜夏の洗濯はNG。