角松敏生を知らない方に真っ先にオススメしたいです。

あまりのクオリティの高さに思わず唸ってしまいました。

ファンの方は何も言わずとも購入されるでしょうが、
これから角松敏生の音楽を聴いてみたい、
という方にも真っ先にオススメできる素晴らしいアルバムだと感じました。


都会的でハイセンスな楽曲、
上質でクリアーなサウンド、
ハイレベルな演奏、
そして年齢を全く感じさせない若々しい歌声と、
それと矛盾するような円熟味のある歌唱力。
曲は80年代の華やかでさわやかな曲が中心なので、
とても聴きやすいです。


プレイヤーが唸るようなマニアックさもあるのに、
楽器の知識がないリスナーにも心地よい角松サウンドは、
音楽の理想形だと思います。
数少ない、
本物の音楽です。

その理想形の完成形が、
このアルバムだと思います。
デビュー当時からの天才が、
30年間で身につけたスキルを総動員してひとつの高みに到達している感があり、
興奮させられます。


ベストとはいえ、
寄せ集めではなく、
角松自身の｢最初から最後まで、
この順番で聴いていただきたい｣との思いがこもった、
オリジナルアルバムのように聴ける作品です。


個々の曲のレビューはしません。
ファンの方は当然買われるでしょうし、
全曲良すぎるのでどれかに絞って感想を書くことができないからです。