痒い所に手が届かない作品

二名攻略した時点での感想です。
このゲームは雑誌で情報公開されて以来、
その題材とキャラクター達に魅了されずっと発売を楽しみにしていたこの夏期待の乙女ゲームでした。

発売前は「この夏一番の良い思い出になる…そろそろバッカニア海の潮の香りが漂ってきたな…」と思っていたのも束の間、
発売後は船酔いしたかのようなテンションの下がりようでした。


まず私が気になった点は、

・名前変更機能がない
これは発売前に自分で気づくことが出来なかった私も悪いのですが、
プレイを初めて一番に本当にショックを受けました。
普段乙女ゲームをプレイする時はいつもこの機能を活用させて頂いているので…けれどもデフォ名呼びはあるので嬉しい方には非常に嬉しい機能だと思います。

・クイックセーブがない
ノベルゲームには必ずといって言いほど搭載されているクイックセーブがないことにも驚きました。
その代わりとしてあるのが「チャート機能」です。
このチャート機能はイベントを選んでその地点に戻れるというもの。
プレイ中に選択肢を間違えてしまい戻ろうとするとその戻りたい地点のイベントの始めから再生しなくてはいけなかったので私には不便に思えました。


そして機能だけではなく肝心のゲームシナリオの点にも触れさせて頂きます。

・主人公の性格に非常に癖がある
イベントの一部からそのまま主人公の台詞を一部抜粋させて頂きますと、

「せっかく読んだのに…ブツブツ。
」　「あるぇーーーーーーーーーー？」　「ダメだ。
また打ち上げられたマグロくらい眼がどんよりしてる！」
はい。
この台詞を読んでいて抵抗を覚えた方は快適なプレイは難しいと思います。

沈黙が続く深刻なシーンに陥った時に主人公は
「こんなに沈黙が続く位なら隊長を少し怒らせてでも、
会話した方が良いのかな？」
と言いだし、
空気の読まない挑発発言を行った時はもう今すぐにでも主人公の口を塞いであげたくなりました。

参観日の日にやんちゃな子供が何か調子を乗って変な行動を取らないかハラハラしながら見守る母親とはこのような心境なのでしょうか。