F ‐エフ‐ 茨の刻と青の地図 (角川ビーンズ文庫) の感想

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参照データ

タイトルF ‐エフ‐ 茨の刻と青の地図 (角川ビーンズ文庫)
発売日2014-08-30
製作者糸森 環
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784041015834
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

 前回読んだ時も過酷な環境に驚きましたが、今回は更に響に精神的な負担がのしかかっています。   特に、異形と化したレイム達を何とか助けたいという気持ちや、そこから逃れたいという気持ちなど、彼女の中で渦巻いている様々な感情が見られたのがよかったです。  今巻は人によっては読んでいてきついと感じるかもしれませんが、多少のダークさとグロ描写がある故に、より臨場感が増しているように感じました。   中でも、ヒロインが己の力でしでかしてしまったことへの重みに耐えきれず、一人苦しむシーンが一番印象に残りました。   そして、そんなヒロインを気遣い、リュイが彼女にかけた甘くも残酷な台詞が素敵でした。   このお話を読んでいると、恋情とか友情以上に響とリュイの、「信頼」という言葉に対するそれぞれの捉え方について考えさせられます。   もちろん、お互いに育った世界も違うし、いろんな経験の差とかもあるのでしょうけれど・・・運命の悪戯とはいえ、まさに表裏一体のような二人の行く先がとても気になります。   あと、彼女達をうまくフォローしてくれているエルのことも。  
キャラは少なめですが、その分どっぷり独自の世界に浸れますし、文中に今後何か面白そうな新キャラ(多分人外キャラ?)が出てきそうな伏線があったので、そこら辺も楽しみにしています!   他にも「暗兎」や「環」といった個性的な表現もちらほらあり、面白かったです。   最後には二人(+一頭)がとんでもない目に遭っているので、続きが早く読みたいです。
  イラストも前巻以上にキャラ達の表情がひきしまっていて、眼福でした。   中のカラー絵も、一番描いてほしい場面が描かれていましたし、台詞と一緒に存分に楽しめました。   そして、何と言ってもかっこいいエルの姿を見れて嬉しかったです!
 

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