「空気」の研究 の感想

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タイトル「空気」の研究
発売日2013-06-07
製作者山本七平
販売元文藝春秋
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 文化人類学一般

購入者の感想

日頃よく私たち日本人は「空気読めよ」なんて言ってるんだけど、じゃあその「空気」って何?あんた日本が戦争やバブルでこれだけだめになったのはその「空気」のせいなんだぜ。そのことわかってんの?って山本先生は語りかけてきて、私の頭に革命をもたらします過去を振り返ってみるにいかに「空気」のせいで日本が失敗したか。空気作りのメカニズム 「空気」に対抗する唯一の手段「水を差す」などについてわかりますこれはあくまでもさくっと読めて楽しい、などという類の本ではありません。読んだあと、憂鬱で不安な気分になり「自分は今まで間違っていたのではないか」という思いで1時間ぐらいは頭を抱えてしまうことは間違いありません。岸田秀の「ものぐさ精神分析」の精神分裂病理論、土井健郎「甘えの構造」に並ぶ優れた日本人論ですこの本を読むと「空気」という言葉が使えなくなります。「空気読んでかないと」という言葉が浮かんできてもぐっと飲み込んだりします
日常の会話やテレビなどで「空気」という言葉がやたら気になりだしますさてどうすればいいのでしょうか?「空気」という言葉の怖さを知りつつも、「空気」を読まないことには社会の中では生きていけないのが現状です。このことに対する結論はわかりませんし、山本先生も「こうすればいい」というような解決策を教えてはくれません。しかし、この本を読めば読んだ人の頭が数倍はよくなり、日本と世界の見方が変わることは間違いありません。しかしそれはよいことなのか・・・。そんなことは知らずに安易に「空気読めよ」なんていいながら生活していたほうが幸せなのではないか・・・私にはなんとも言えませんが、とにかくこの本は読んだ人に大きな波紋を呼ぶ問題作であることは間違いありません

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