グレゴリ青山の もっさい中学生 の感想

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参照データ

タイトルグレゴリ青山の もっさい中学生
発売日販売日未定
製作者グレゴリ青山
販売元メディアファクトリー
JANコード9784840123020
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

 「もっさい」って聞き慣れないので何かと思ったら、京都で使われる「野暮ったくて垢抜けないさま」を表す言葉だそうです。で、著者自身が「もっさい中学生」だった頃(80年代)の日常を振り返る形で描かれていますが、味付けに創作も加えられていると思われ、その境界ははっきりしません。ですがそんなことはどうでもいいくらい面白いです。私は完全に同世代なのでアイドルやテレビ番組などの時事ネタもツボでしたが、それらがピンとこない方でも爆笑必至です。

 ですがこの作品は単なる爆笑モノでなく、「当時、きっと子供なりに切なかったろうな…」と思えるようなクラスメイトのエピソードがさりげなく、そして優しく描かれていて、ホロリとさせられます。影の薄いクラスメイト”山岡さん”を描いた「見えない中学生」、ボロボロの犬のぬいぐるだけを相手に過ごしてきた鍵っ子小学生「ヤンキーとパピーちゃん」、番外篇の「あの同級生は今…」等、クラスに一人は似たような人がいた気がします。

 ここから先は読まないとわからない感想ですみませんが、もし私も山岡さんの同級生だったら、「ぢぢぢぢぢぢ…、づづづづづづ…」と言ってあげたかったなあ。あと、きっと山岡さんはその後「大槻ケンヂ」が現れたとき衝撃を受け、そして喜んだんじゃないだろうか…なんて思ってしまいました。

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