中国食品工場のブラックホール (扶桑社新書) の感想

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タイトル中国食品工場のブラックホール (扶桑社新書)
発売日販売日未定
製作者福島 香織
販売元扶桑社
JANコード9784594071189
カテゴリ » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係

購入者の感想

インパクトのあるタイトルと表紙ですが、中身はとてもまじめな内容です。
巷にあふれる伝聞で、ただ中国食品の不安を煽るような本ではありません。

上海福喜事件や冷凍餃子事件を詳しく整理してあります。
また中国の食品安全事件をいくつか事例を挙げています。

しかし本書の価値は、中国食品事件を取材してきた著者による
「第三章、なぜ中国で食品安全問題は起こるか」でその背景、原因に迫っていることです。
・農村戸籍と都市戸籍に区分された二元構造
 ⇒生産者の誇りが生まれない
・官僚汚染体質がむしばむ良心

さらに、中国に食品依存している日本はどうしたらよいかについて、
OSI(上海福喜)のような外資系企業が現地化を進めることが、
問題を発生させていて、この現地化の定義が間違っていると指摘している。
欧米企業では、社員に自国の言語(英語)を話すことを要求し、
現地に住むことも少なく、現地スタッフに経営を任せてしまう。
ところが、日本企業では日本人総経理が、自ら中国語を学び、現地に住み、
現地の人と同じ食事を取る。だから上海福喜のようなことは起こっていなかったかもしれない。
日系企業こそ最も現地化が進んでいるということだ。
頑張れ、中国進出日系企業!

本書を読んで思った事は、監査に合格した工場ですらあり得ない違反が起きてしまうと言う
中国人従業員のモラルの低さ。

本書を読んだら、「MADE IN CHINA」と書かれている食品に手を出せなくなるのではないでしょうか。

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