フォー:アルティメット・エディション(完全生産限定盤) の感想

エンターテイナーとしてはアイドル以上のものがあるからこそ、ここまできているのだと思います。
プロ意識が高ければ高いほど、意外に自分自身も本当に楽しむと言うことができたエンターテイナーはいないものだと初めて意識しました。芸能人である前に社会人として稀に見る真面目で明るい性格のおかげで、聴いていて安心感があります。

今年の海外ステージ動画は、どれも疲れきっているようにしか見えず、息も絶え絶えのこの状態で作ったアルバムは心配でしたが、その意味ではよくやったと思います。
シングルのアコースティックライブ動画も表情が明らかにやつれています。
まずどこでも静かな場所で、栄養と休養を優先させて万全の状態でいてほしいです。

曲は慌てず騒がず品の悪くない曲を並べた感があり、
さすがにトーンダウンはいなめません。
私自身はシーランの書くようなのんびりした静かな曲調が好みなので、
旗印の賑やかな曲がないのも、寂しいことはですが、特に不満はありません。

ただ、ストーリーオブマイライフがあまりに名曲だったので、比べるのも酷です。
改めて持ち味を見つけて欲しいとおもいます。
もともといわゆる芸能界にあるような派手な性格のメンバーがいないようなので、この落ち着いた雰囲気が本来のものならばそれでいいかとも思います。
だらだら聴いてのんびりできるなんてひょっとしておいしいアルバムではないかと思い始めたところです。最初の作品のタテノリばかりでは、聴いていてすぐに消耗してしまいます。

歌唱力プラスをファンとしては期待したいです。極論するとどヘタでもなぜかたまには聴きたいと思わせるものを持っている(うまいだけなら、ボーカロイドの味気ない世界になるので、歌い方から生き方や考え方が伝わるのが人間の歌手の魅力になると思います。

一番声量のない人も、声の質は浅井健一さんあたりを思わせるので、声量と引き換えに得たものが、本来なら消えるところを人数で生かせるのがグループのいいところではないかと思います。