改訂版 経済学で出る数学: 高校数学からきちんと攻める の感想

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参照データ

タイトル改訂版 経済学で出る数学: 高校数学からきちんと攻める
発売日販売日未定
製作者尾山大輔
販売元日本評論社
JANコード9784535556591
カテゴリジャンル別 » ビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学

購入者の感想

数学的な内容としては、高校数学+アルファですね。
高校で数学をみっちりやった人はあきてしまうかもしれません。
+アルファの部分は、テイラー展開、最適化法、統計の辺りでしょうか。
(テイラー展開や回帰分析くらいは高校生でも聞きかじっているかも知れません)
...そう言えば、高校の新課程では行列を習わないのでしたね。(某受験雑誌の増刊号では行列は削除せず残すみたいですが)
〔蛇足ですが、昔は高2の代数・幾何でベクトルとからめて行列を習いました。高校で行列を習わずに大学で線形代数を学ぶのは敷居が高そうですね〕

変分法とか動的最適化(最適制御)などは別の本で学ぶ必要があります。

※例題が経済学の話題になっているので、経済学ではこのように数学を使うのかという視点で読み物として読めば十分満足が得られると思います。
 最近『経済学で出る数学 ワークブックでじっくり攻める』が出版されましたが、本書よりもやさしめで扱っている話題も本書の前半部分が中心です。

 あまり難しくなくて、もう少し先まで学びたい人には『現代経済学の数学基礎〈上〉』『

371頁もあって、なんと2100円+税。良心的この上ない価格設定である。しかもサイズも大きいので、開きやすいし、ゴチャゴチャしてなくて見やすい。練習問題は答えだけというような不親切な本もよくあるが、本書は解答も丁寧で分かりやすい。単に数式を羅列するだけではなく、日本語で説明もあるので、数学苦手な人でも読み進められると思います。もっと早く買えばよかったと後悔しています。本当にオススメ。

 我が国経済は過去二十年にわたるデフレに苦しめられており、近年ようやく日銀の方針変更(と期待されるもの)によりその脱却が本格的に始まろうとしているところである。だが本書はせっかくのインフレ期待を踏みにじり、日本を再びデフレの渦にたたき込みかねない、許し難い一冊である。

 前バージョンから5年たって出た本書は、確かに価格だけ見れば2000円-->2205円と価格上昇が見られる。これは年41円の上昇であり、その算出法および図示法については本書pp.1-3 に詳細に記述されている。一方、増加率で見た場合、これは5年で10%増、年率では2%弱の増加となる (pp.72-75)。したがって一見すると、物価上昇に貢献しているかのような印象がある。

 しかしながらよく見ると、実は本書のページ数もまた230-->380と大幅に上昇している。このため、ページあたり単価で見た場合、8.7円から5.8円と大幅な価格下落が見られ、なんと年率8%近い価格低下である。むろん、個別商品の価格下落と物価全体の下落とは混同すべきではないが、一方で物価全体はミクロの個別商品の総和でもあり、本書もデフレ傾向にそれなりの寄与度を持つと考えるべきである(本書には寄与度の計算は出ていないが)。

 むろん商品の価格設定は需要と供給を見据えた上で生産者にとっての利潤を最大化するところに設定されるものであり、それが市場均衡点となるのはEcon101である。本書でも、いたずらに数学の解説だけに陥らず、こうした経済学への応用も含めた解説が行われている (pp.10-30)。同時に、生産費用面から見た利潤最大化も考えるべきであり (pp.32-41)、また他の(少なくはないが限られた)類書との寡占市場と考えればそれをゲーム理論的に考えることもできた (pp.43-52)。また実際の価格決定はさらに複雑であり、ラグランジュの動員も必要となろう (p.222-226)。だがいずれの場合にも本書が真に利潤&効用最大化を実現できているとは考えにくいのである。

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日本評論社から発売された尾山大輔の改訂版 経済学で出る数学: 高校数学からきちんと攻める(JAN:9784535556591)の感想と評価
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