凶悪犯罪から身を守る! 最新護身術 (スコラムック) の感想

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少林寺拳法初段、極真空手６級、芦原会館空手初段の経験者です。もう年で現役から長く遠ざかっていますが、昨今の悲しい事件を知るたびに、過去の武道経験もふまえて、素人でも即有効な護身術を体系化し教えたいと思っていました。You Tubeや本でジークンドゥー、琉球空手からも使えるものがたくさんありました。護身術は自分と大事な人を守るためにあります。ルールなしの喧嘩でもルールありの格闘技の試合でもありません。例え相手が悪くても謝って済めばそれでよし。それでも暴漢が襲ってきたら？怯えるフリをして相手を油断させ、ヨーイドンの瞬間に出鼻をくじくと同時に急所を攻めて逃げることにあります。この本では過去の事件例も豊富に記載されており、いろんなシーンでのテクニックが紹介されています。仲間や友人や知人と朗読しながらお互いにトレーニングすることでイメージが頭に入り、実践でも十分威力を発揮すると思います。スピードとテクニックとポジショニングは反復練習することで女性や老人でも身につくようになります。

本書は、護身術そのものがメインではありますが、危機管理術について詳しく記載されています。
なので、護身術の修得の休憩？として、コラムを読んだり、護身グッズを見たりして程よく息抜
きできます。
また、実際に起こった事件（素手やナイフによる殺人事件等）も詳しく記載されているので、より
リアルに感じて護身術を学ばなくてはと思わせてくれます。

護身のテクニックは、クラヴマガ（イスラエルの軍式接近戦闘術）が採用されており、格闘技や
護身初心者においても使えるテクニックであり、イラストにて分かりやすく説明されています。

護身術や格闘技は、実際に道場で習うことがベストに違いはありませんが、危機管理術（知識）
を学ぶことや、時間がなくて道場に通えない方に対して、本書はたいへん役に立ちます。
その知識と、護身術を幾つか修得するだけでも本書を購入する価値は十分にあります。