モダンWeb ―新しいWebプラットフォームの基盤技術 の感想

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網羅的な技術の紹介は、この本に望まない方が良いです。
昨今のウェブブラウザベースのフロントエンドプログラミングの進化に対して、筆者の知識と経験と偏見？を元に、今後もポイントとなる技術をピックアップし、その技術の理解のための基礎知識を簡潔に説明している本です。
ただ、この筆者の目はなかなか利いているように感じました。
もしある程度HTML3, CSS3, javascriptについて初級者本程度で書かれた内容の知識がある人で、それでも何か大局が見えてこないと不安に思っている人であれば、この本は何度か読み返す価値があるでしょう。全てではないですが、2010年前後から~2014年あたりまでのトレンドの大元を押さえるには一つの土台になってくれるんじゃないかと思います。

2013年4月に出版された「The Modern Web（英語）:
Multi-Device Web Development With HTML5, CSS3, and JavaScript」
の翻訳版が我らのオライリーから登場した。

実はこういう最新のWebの概念や技術の紹介の書籍を待っておりました。
Webが文書閲覧用（ホームページ=Webサイト）の技術からスタートし、
今では道具として利用されている現代的（モダン？）なWeb技術。
ブラウザでメールや地図、UI・ゲームまでと高機能になりました。
PC（デスクトップ＆ラップトップ）を前提にしていたのも、
スマホとタブレット、ゲーム機までデバイスが増え、
全ての環境に最適化されたWebページが必要となる今日。

これらの新しいWeb技術について本書は解説をしています。
現役のフロントエンドエンジニアには既知の内容と思うのですが、
私のような素人には新鮮で新しいWeb技術を知る入口になります。

オライリーの技術書は文字が多くて苦手意識があったのですが、
本書に限ってはそんなことはなく、読みやすい方です。

一応、本書はゼロからWebサイトの作成経験がある人、
つまり「(X)HTML,CSS2.1,HTML5,CSS3,JavaScript」の基本が
理解できていないと、楽しめないです。一応書きます。

あと、表紙と邦題がとても良いです。
アメコミっぽいんですが、個人的には「未来警察ウラシマン」かな？
若い子に話すなら「DRAGONBALL」で通じますでしょうか・・・。

本書はもしかすると、Web3.0〜の話？もしかして。