戦略読書日記<本質を抉りだす思考のセンス> の感想

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タイトル戦略読書日記<本質を抉りだす思考のセンス>
発売日2013-07-12
製作者楠木 建
販売元プレジデント社
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 人生論・教訓

購入者の感想

橋幸夫といえば「潮来笠」、大泉逸郎といえば「孫」。
芸能界には、デビュー作の大ヒット1作を看板にして一生喰っていける人たちがいる。

本書は、書評の形を借りて「ストーリーとしての競争戦略」の考え方を反復敷衍するものである。
その意味では同書の副読本と位置付けられる。
絶版書の評が多いが、前提となる情報はきちんと紹介してあるので、わざわざ古本を探すには及ばないのは親切な作りになっている。

星一つマイナスしたのは「ストーリー…」の思考を超えるものがないためで、同書後の新しい発展を期待すると肩すかしにあう。

もう一つ星をマイナスしたのは、末尾のロングインタビューが方向性を間違っている点である。そこでは著者の読書法を延々とインタビューしているのであるが、著者自身がまえがきで宣言しているように本書は読書法や読書戦略の本ではないから、内容のない薄っぺらな付録になってしまっている。むしろ前著の反響や、その後の研究の展開について語ってもらうべきではなかったか。

それでも本書は読みやすい文章で、副読本としての値打ちはある。
おそらく著者は、これからも潮来笠(マンボバージョン)や潮来笠(カラオケバージョン)を出し続け、それで世を渡っていくのであろう。
それでよいと思う。
もともと経営戦略は一種の芸術だというのが著者の主張なのだから、経営論だって一つの傑作があればそれでよいのだ。

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