本能寺の変 四二七年目の真実 の感想

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参照データ

タイトル本能寺の変 四二七年目の真実
発売日販売日未定
製作者明智 憲三郎
販売元プレジデント社
JANコード9784833419062
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

感想を一言でいうと、「ええ?まさか・・・でも、あり得る、おもしろい!」
筆者は、当時を記す史料の記述から事実を丁寧に読み取り、それらを積み重ね本能寺の変の「真実」を推論していくのですが、このプロセスが非常に無理なく頭に入ってきます。説得力があるので、「まさか」と思うような結論なのですが、「あるかも」と思ってしまいます。
筆者の主張する推論のポイントに感情論の排除があります。誰しも責任ある立場の人間は、得ている情報の中で合理的な決断をするはずだ、という前提です。これは日常の仕事で感情的判断の排除を求められる私自身から見ても非常に納得できます。これも説得性を増すポイントだと思います。
このシナリオに沿った大河ドラマが作られると、大名達のリアルな苦悩が描かれ、さぞおもしろいだろうなと思います。
また、記述されている「事実」とされるものすべて、しつこいくらいに出典を記述しており、また筆者の推論と記載事実の区別もはっきりしているので、読み手としても検証しやすくなっています。
筆者が「明智光秀の子孫」とのことで、この時期の歴史に特別な想いを持ち、それが推論に影響を及ぼしているところもあるかもしれませんが、それを割り引いても十分読めます。逆にそうでなければこの書は生まれなかったでしょう。
もっと大勢の方の目に触れて、多くの方に検証してほしい、非常に興味深い一冊でした。

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