デジタルマーケターが読むべき100冊+α の感想

日本を代表するマーケターがエピソードと共に本を紹介していく、まとめ本です。
特にインターネット広告を生業とする方には、読んで絶対に損は無いとオススメできます。

最大の理由は、デジタルマーケター、特に広告代理店側の方は本を読む習慣が無い方が多いためです。
その為、この中からピックアップして数冊読むだけでも、知識量や考え方で差をつけることができます。
歴史の浅い業界なので、どうしても目先に必要なニッチなハウツー本やブログだけをチェックしている人が多いですが、
移り変わりが早い分、そのハウツーが1,2年で役に立たなくなる事も多いと思います。
それだけに、古典といわれるようなマーケ本で、考え方のフレームを見につけることがとても重要になってきます。
その証拠に、キュレーターとしてセレクトされている先端デジタルマーケターの方々のうち、「ネットマーケだけやってきました」という人はごく少数です。
ネットという枠を超えたマーケティングのフレームを応用して効果を出していくためには、転職するか、他の人の話を自分のものにしてしまうかの２つ。
後者を実現するためのメソッドが、クライアント目線・広告会社目線・コンサルタント目線・テクノロジスト目線で詰まった1冊です。
（事実、いわゆるネット本ではないマーケティングの古典本の割合がかなり高くなっています。）

業界的に、現場レベルでは薄利多売の長時間労働があたり前となっている会社も多いですが、
その理由は『考える人（＝マーケター）』ではなく、『手を動かす人（＝オペレーター）』
になってしまっている方が多いからではないでしょうか。
「忙しくて本なんて読めない」「会社の教育制度がなっていなくてスキルアップできない」と感じている方ほど、
『考える人』へジャンプアップするきっかけとして、読んでみてはいかがでしょうか。