ないもの、あります (ちくま文庫) の感想
参照データ
タイトル | ないもの、あります (ちくま文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | クラフト・エヴィング商會 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480425713 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » か行の著者 |
購入者の感想
爆笑しながら あっという間に読了した。
確かに日本語には「語り草」「堪忍袋の緒」「一筋縄」「思う壺」という言葉がある。
これら「存在しないもの」を 言葉に仕立てあげて 何かの喩えに使うのが日本語である。
それでは それらが実際に存在するものだったら どんなものなのか?それを考えついた段階で 本書の無類の面白さが広がっていく。
読んでいて 「そうそう」と頷かせるものがあるとしたら これは著者の 人間を観察する眼の確かさにある。実際 本書を読んで得られる「笑い」とは ある意味で 人間を見る その見方に起因している。
この本は言葉遊びの本かもしれないが それだけでは到底片づけられないものがある。それは人間への洞察力に他ならない。その鋭さと 一種の優しさが 本書を非常に香ばしい一冊に仕立てている。僕は そう考える次第だ。
確かに日本語には「語り草」「堪忍袋の緒」「一筋縄」「思う壺」という言葉がある。
これら「存在しないもの」を 言葉に仕立てあげて 何かの喩えに使うのが日本語である。
それでは それらが実際に存在するものだったら どんなものなのか?それを考えついた段階で 本書の無類の面白さが広がっていく。
読んでいて 「そうそう」と頷かせるものがあるとしたら これは著者の 人間を観察する眼の確かさにある。実際 本書を読んで得られる「笑い」とは ある意味で 人間を見る その見方に起因している。
この本は言葉遊びの本かもしれないが それだけでは到底片づけられないものがある。それは人間への洞察力に他ならない。その鋭さと 一種の優しさが 本書を非常に香ばしい一冊に仕立てている。僕は そう考える次第だ。