ヤサシイワタシ(2) の感想
参照データ
タイトル | ヤサシイワタシ(2) |
発売日 | 2014-08-29 |
製作者 | ひぐちアサ |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL |
購入者の感想
弥恵に似たヒロインとして、
楠本まきの「致死量ドーリス」の蜜や、
岡崎京子の「へルタースケルター」のりりこを挙げる人がチラホラいます。
しかし私は本作の弥恵にこそ、
こういったタイプの人間の生々しさ、
そしてそのタイプの一人である(あった?)私との共通点を多数見出しました。
(上の二作は、敢えてヒロインを機械人形のように描くという手法なのでしょうが)
このようなタイプの人間がいつも、
一秒の会話、人の仕草に怯えていることを、
この漫画ではちゃんとコマの中で描写しています。
そしてこの作品がいいのは何より、
弥恵を取り巻くキャラが、理論で弥恵を批判して、
それでも嫌いきらないでいてくれること、
2巻のショックの後でも、ちゃんと前向きに物語を締め括ってくれたことです。
誰かに振り回された経験が癌として心に残っていても、
誰かを振り回してしまった経験で苦しんでいても、
前を向いて、良い方向を見ていたい、目指していたい、
自分も他人も大事だけど、できることなら、
両方を大事にして、ヤサシイワタシでいたい、
そういう人のための漫画だと思います。
私は生涯この漫画を大切にします。
楠本まきの「致死量ドーリス」の蜜や、
岡崎京子の「へルタースケルター」のりりこを挙げる人がチラホラいます。
しかし私は本作の弥恵にこそ、
こういったタイプの人間の生々しさ、
そしてそのタイプの一人である(あった?)私との共通点を多数見出しました。
(上の二作は、敢えてヒロインを機械人形のように描くという手法なのでしょうが)
このようなタイプの人間がいつも、
一秒の会話、人の仕草に怯えていることを、
この漫画ではちゃんとコマの中で描写しています。
そしてこの作品がいいのは何より、
弥恵を取り巻くキャラが、理論で弥恵を批判して、
それでも嫌いきらないでいてくれること、
2巻のショックの後でも、ちゃんと前向きに物語を締め括ってくれたことです。
誰かに振り回された経験が癌として心に残っていても、
誰かを振り回してしまった経験で苦しんでいても、
前を向いて、良い方向を見ていたい、目指していたい、
自分も他人も大事だけど、できることなら、
両方を大事にして、ヤサシイワタシでいたい、
そういう人のための漫画だと思います。
私は生涯この漫画を大切にします。