江戸の親子―父親が子どもを育てた時代 (中公新書) の感想
参照データ
タイトル | 江戸の親子―父親が子どもを育てた時代 (中公新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 太田 素子 |
販売元 | 中央公論社 |
JANコード | 9784121011886 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 教育史 |
購入者の感想
現代の子育ての特徴は、核家族化・地域との関係の希薄化、父親不在の下、母子密着・「弧育て」になっていることだ。とりわけ父親不在は、多くの父親が会社人間化する中、深刻化している。しかし、この本を読むと、父親が子育てから疎外されているのは、戦後の高度成長の時代の特異な傾向であることに気づかされる。いわば、人類の長い歴史の中で、特異な現象なのではないかと思う。
江戸時代、多くの父親が子育てに深く関与し、子育ての感動、喜びを深く満喫していたのだ。その時代、子どもは7歳までに病死することが多く、子を失った悲しみは大変なものであった。そしてだからこそ、子どもが生き続けてくれる喜び、そこに存在するだけでも、ありがたく、そして可愛くて仕方がなかった父親たち。現代の父親たちは共感できにくいであろうが、ぜひ、子育てに目をむけ、子育てを体験し、この感動を味わって欲しいものだ。この本で、子育てから疎外されているおのれの姿を発見して欲しいと思う。
江戸時代、多くの父親が子育てに深く関与し、子育ての感動、喜びを深く満喫していたのだ。その時代、子どもは7歳までに病死することが多く、子を失った悲しみは大変なものであった。そしてだからこそ、子どもが生き続けてくれる喜び、そこに存在するだけでも、ありがたく、そして可愛くて仕方がなかった父親たち。現代の父親たちは共感できにくいであろうが、ぜひ、子育てに目をむけ、子育てを体験し、この感動を味わって欲しいものだ。この本で、子育てから疎外されているおのれの姿を発見して欲しいと思う。