一億総ツッコミ時代 (星海社新書) の感想

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タイトル一億総ツッコミ時代 (星海社新書)
発売日販売日未定
製作者槙田 雄司
販売元講談社
JANコード9784061385269
カテゴリ » ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学

購入者の感想

辺見庸の言葉だったと思いますが

 「むこうはこちらを見ていない。こちらはむこうを見ている」と考えるのは、
 相手を撮影するときのカメラマンの、あるいは表現する人間の救いがたい特権意識である。
 撮影行為や表現行為というもののなかには、そんな意識せざる特権意識がある。
 それは私のなかにもあったし、いまだにあるだろう。

「見る側」「評価する側」に回ることで、「見られること」「評価されること」から逃げようとする。
そういう人間の心の弱さを、気持ちよいくらいに抉り出しています。

確か同じものを朝井リョウが『何者』の中で「観察者」の心性として描いていたように思います。
せっかくなので、あわせて読むことをおすすめします。

星海社は新しいレーベルなので、あまり手が伸びない人もいるかもしれませんが、
この本はアタリだと思います。

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