失語症者、言語聴覚士になる―ことばを失った人は何を求めているのか の感想
参照データ
タイトル | 失語症者、言語聴覚士になる―ことばを失った人は何を求めているのか |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 平沢 哲哉 |
販売元 | 雲母書房 |
JANコード | 9784876721542 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
大学在学中、突然の交通事故で失語症となりどん底まで落ち込んでいく様子が赤裸々に語られています。’できない、困る’事柄の範囲は広がっていました。「でもまったくまいにちおもしろくない。これじゃ、いきているかんじがしない。もうこんなオレはいやだ。」(『私の日記』から)
そこから’できる自分’に誇りを感じ始め、それを積み重ねることで起き上がっていき、ついに大学(教育学部)も卒業します。その後幾人もの運命的出会いを経て言語聴覚士となります。決して現状に甘んじず、より良いケアを目指して、病院を辞め独自に訪問ケアを始める勇気には敬意を表します。
でもこの本の最も素晴らしい点は、家族や医療者が好意でやっていることが、失語症者にこんな苦痛を与えているというのがわかる記載です。
失語症者がどう感じているのか知りたい方―医療従事者より家族にその思いは強いと思われます―に是非お薦めしたい1冊です。
そこから’できる自分’に誇りを感じ始め、それを積み重ねることで起き上がっていき、ついに大学(教育学部)も卒業します。その後幾人もの運命的出会いを経て言語聴覚士となります。決して現状に甘んじず、より良いケアを目指して、病院を辞め独自に訪問ケアを始める勇気には敬意を表します。
でもこの本の最も素晴らしい点は、家族や医療者が好意でやっていることが、失語症者にこんな苦痛を与えているというのがわかる記載です。
失語症者がどう感じているのか知りたい方―医療従事者より家族にその思いは強いと思われます―に是非お薦めしたい1冊です。