BILLY BAT(15) (モーニング KC) の感想

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参照データ

タイトルBILLY BAT(15) (モーニング KC)
発売日販売日未定
製作者浦沢 直樹
販売元講談社
JANコード9784063883602
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

20世紀少年同様、この作者コンビの、同じ内容のイベントを反復しながら核心は引っ張るって手法は酷い。
人類史に起こった事件の裏で、コウモリが予言する漫画を書かされる主人公が右往左往するだけで、核心部分は
抽象的にはぐらかす。JFKに続いて911までやる必要あるのかな。

思うに、順序だててイベントをこなし、次の目的が明白になってから話を動かすなまだしも、
伏線のための別の物語が度々挿入されて、本筋(所謂主人公目線)が未整理のまま15巻まで来てしまっているため、
地球を救うという主人公の目的も、それに纏わる人間ドラマもまったく真に迫って来ないのが一番の弱点だと思う。

主人公は漫画によって世界を救ったことになってますが、
それがこの作品のテーマ(漫画を描くことの再定義)であれば
もっとこの巻の漫画制作は苦悩してほしかった。何度も何度もネームやコマ割りを直したり
ビリーが想定外に苦しむくらい格闘してほしかった。それは後の展開に残したのかもしれませんが。

あと、なぜ歴史が欧米「より」なんですかね。
強者が歴史を作るから、欧米の歴史=人類の歴史なのでしょうが、
他の地域、アジアやアフリカが出てきません。人の闇をえぐる事件や真相は
他にも結構ありそうですけど、歴史をたどっているようで実は関係なく、
裏テーマは上記の通りなので、あくまで設定なのでしょうが、
モンスターや20世紀でみせた社会性が希薄なので、読者にとっては意味のない会話が多いです。

一度いなくなった登場人物の再登板。実はちっとも進展していないストーリー。

エッセンスだけ描けば、7巻くらいで済んでるんじゃないか、と思うほどの遠回り。

往年の悪役が登場するが、キーパーソンだったはずが、あっけない幕切れ。

一体何がいしたいのか。浦沢シリーズは1巻、2巻が空前絶後の面白さで、冗長化し、最後は何だったの?で終わる。

本作もまさに浦沢シリーズ化が顕著になってきた。

14巻で人類滅亡が回避され一旦区切りがついた気がします。そしてここから9・11に向かい、その後どういう話に拡げていくのか?世界の権力者と裏の歴史を書けばいくらでも話は拡大すると思います。読者を裏切る展開になることを期待します。
まだまだ続きそうな予感、
二代目ケヴィンは今までの漫画家とは違い書かされるのではなく、書いたことが現実になる、起こるようです。そこがさらにこれからの物語のキーになるのではないでしょうか?
今回明らかになった巻き物にもあらたに発見がありました。洞窟に書いてあった絵、和歌山の光森村、月、数字、他によく分かりませんが中国的な絵とアステカ文明?みたいな絵があらました。
中国、南米にも話が飛ぶのでしょうか?
どちらにしても楽しみな漫画です!

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