ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.(初回限定版)(オリジナル・サウンドトラック付き) [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトルヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.(初回限定版)(オリジナル・サウンドトラック付き) [Blu-ray]
発売日2013-04-24
監督庵野秀明
出演緒方恵美
販売元キングレコード
JANコード4988003818128
カテゴリ » DVD » ジャンル別 » アニメ

購入者の感想

私の記憶に間違いが無ければ、以前のスタッフインタビューでは万人に理解しやすくエンタメ色の強い作品を作るという旨の発言があったと思います。
序縲恃jは確かにその通りに、内なる葛藤や人とのコミュニケーションの難しさを描くという「エヴァらしさ」を残しつつもTV版や旧劇場版よりも格段に理解しやすくシンジ君や周囲の人間の弱さや成長を描いた良作でした。

ではQは?と問われれば…
ため息も出ない。あるいは「またやりやがった」と評するのが適当な作品でしょう。

では何がいけないのか?
端的に言えば、説明不足の四文字で事足ります。
前作の破から突然14年の経過、それは良いでしょう。
破のラストでシンジ君が取った行動により世界が危機的状況に、それも破の赤木博士の説明で納得できます。
しかしQでシンジ君が目覚めて以降の展開は不自然極まり全く納得できない。

まずヴンダー内部での描写。
一般乗組員はもちろんの事、葛城ミサト、赤木リツコ、アスカまでもが何一つ説明せずただただシンジ君を敵視しあるいは黙殺するような態度を貫きます。
もちろん説明が無いので視聴者にも情報は入ってきません。

次いでネルフ内部。
ボロボロの施設に一般職員は見当たらずゲンドウ、冬月、綾波、カヲルの四名のみ。
ここではカヲルによって世界の状況をチラ見する事はできますが、具体的な説明はやはり無し。
冬月による説明も綾波が碇ユイのコピーである事を明かすのみで他はスルー。
大半の視聴者はそんな事くらいとうの昔に察しはついているし、今聞きたいのはそこではない。

後は何も知らされないままエヴァに乗り「槍を二本抜けば世界を元通りにできるよ」「でもやっぱりあの槍違うかも」というカヲルの発言に右往左往しながら戦闘して最後には放り出されるという按配です。

全編通して視聴者の情報量と主人公である碇シンジ君との情報量はほぼ同じ。
つまり何も分からないまま何か大事な事を知っている風の人たちの争う姿を見せられ続けるわけです。

いやー、無茶苦茶な内容です。
もう、今までの緻密な世界観やエヴァを取り巻くプロットなどは、粉微塵に吹き飛んでいます。
地上の様子とか、ネルフの状況とか、新エヴァのデザインとか製造方法とか、もはや笑うしかない。

期待をしていた漫画版のラストも「リセット」「いままでのナシよ」エンドだったので、このままいくと新劇場版のラストも、結局とんでもないことになりそう。

庵野監督、ひどい人災や災害が起こるたびに「エンタメアニメ」を作ることに嫌気がさす癖をやめて欲しい。
子供じゃないんだから、「そんなもの作ってる場合じゃねぇ」とか癇癪起こさんでくれ。
あと、癇癪起こした時に発動する「人が理不尽に死んでないとリアルじゃない」って方向性も陳腐で飽々です。

やっぱ、新劇場版を開始した時に言っていた方向性を貫くには、時間が経ち過ぎた。
熱が冷めないうちに最後まで突っ走っていてくれていたらなぁ
残念です。

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