超訳百人一首 うた恋い。2 の感想

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参照データ

タイトル超訳百人一首 うた恋い。2
発売日販売日未定
製作者杉田 圭
販売元メディアファクトリー
JANコード9784840138789
カテゴリ古典 » 日本の古典 » 古代・中世文学 » 百人一首

購入者の感想

「うた恋い。2」も、おもしろかった。胸がきゅんきゅんしました!

「2」は、在原業平、小野小町、文屋康秀を中心に、それぞれの人間模様を絡めつつ和歌を紹介しておりました。
よって、どのお話も少しずつリンクしております。(在原業平は「うた恋い。1」の高子とのお話ともリンクしています)

和歌物語二の、吉子(小野小町)と宗貞(僧正遍昭)のお話が一番好きでした。
宗貞に惹かれながらも「自分の力で幸せになりたい」と願う小町。そして、小町の意思を尊重した宗貞。
宗貞がまた格好いいんですよ…っ!
こんなふうに迫られたら、小町の心の中から、一生宗貞は消えることはないだろうな…と思いつつ読み進めていったら、また小町の話が出てきました。
それは和歌物語四で、二十年後の小町が描かれている。
あのとき自らが選んだ道を後悔しそうになるが、そこに在原業平と文屋康秀がやってきて…。

「うた恋い。1」のような激しい恋話ではありませんが、この時代を生きた人々の人生や恋愛や和歌に対する思いがダイレクトに伝わってきました。

絵柄もとても色気があります。特に、言い寄るところの描写などは甘い吐息が聞こえてきそうなほど。

三十一文字に込められた思いが、色鮮やかに映像として浮かび上がってくる、素晴らしい本だと思います。
伊勢物語や大和物語を微妙に絡めつつお話を作っているので、昔、国語で習ったエピソードを思い出し、懐かしくなりましたし、自分でもあれこれ想像してみようかなという気にもなります。
是非、中高生に読んでほしい一冊です。いやいや暗記していた百人一首への見方がガラリと変わりますよー。

表紙絵の、小町の手を握っている人物にもご注目ください♪

帯にはドラマCD化情報も!
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「うた恋い。3」も切望してます!
シリーズ化が決定しているようなのでうれしいです!

うた恋い。は百人一首の和歌から、貴族たちの恋を歌った恋歌を取り上げた作品です。

累計16万部を突破した人気シリーズ第二弾も、切ない恋歌を中心に描かれています。

特に好きな話は、小野小町が入内する前の恋の話です。

結婚する条件として、百夜通い(百日毎日通うこと)を提示され、それを実行する幼なじみの良岑宗貞。

その百日の中で、それぞれの想いが交錯し、百日目には予想外のことが起こります。

入内をしたいと切望する小町と、家にいて欲しいと願う宗貞の二人の行方は…。

この話を読んでいると、当時の女性たちがどれだけ制約が多い中で生活していたかがわかります。

仕事も恋も自由にすることができない。

でも、制約のある中でも、貴族たちは恋をするのです。

想いをうた(和歌)にして送り合うのです。

千年前の恋文は、現代の恋文よりもロマンチックかもしれませんね。

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