「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる (光文社新書) の感想

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タイトル「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる (光文社新書)
発売日2012-09-14
製作者佐藤 健太郎
販売元光文社
JANコード9784334037062
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般

購入者の感想

100メートルの高さから地面に飛び降りたらほぼ100%の人が死亡するでしょう。
では1メートルの高さからはどうでしょうか?30センチなら安全でしょうか?
言い方を変えると、どこからリスクはゼロになるのでしょうか?
科学者のように厳密に考える人ほど、リスクがゼロなどとは言えないはずです。
では1センチの高さから飛び降りることも危険だと言うべきでしょうか?

醤油を1度に1リットル飲んだら人間は死にます。500mlでも死ぬそうです。
ではお刺身に醤油をつける事は危険だと言うべきでしょうか?
それとも醤油自体を毒物として扱うべきでしょうか?
それとも生魚を食べると腸炎ビブリオなどの菌により食中毒が引き起こされる事があるので、
刺身は危険だから食べない方が良いと言うべきでしょうか?
もしくは、卵かけご飯だったらどうでしょうか?

リスクをゼロにしようとする事は間違っています。
リスクというのは白黒で考えるのではなく、量によって決まるものです。
モノを食べること、道路を歩くこと、お酒を飲むこと、お風呂や就寝ですら厳密に言うとゼロリスクではありません。
しかしリスクがゼロでなければ危険なのでしょうか?
こういう事はもっと多くの人が考えるべきだと思います。

広告や視聴率で商売するメディアは危険性や不安心理を煽ったほうが注目されやすくお金になるので、
食品添加物や放射能などについてはリスクがゼロでなければ危険だという間違った認識を吹聴しています。
思考停止になって与えられた情報を鵜呑みにするのではなく、自分で調べて判断することが大事なのだと思います。

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