ニュー・サウンズ・イン・ブラス 2013 の感想

毎年バラエティーに富んだ選曲と演奏で楽しませてくれるNSBですが、
今年は特に濃いプログラムだと感じました。
下手すれば、このCDプログラムだけで演奏会の第2部が組めそうなくらいです。

演奏面に関してはさすがプロ、言うことなしです。
ゲストミュージシャンの方々も素晴らしい演奏をされていますし、
東京佼成ウインドオーケストラ自体も音のキレやサウンドは健在。
ジャズもロックもポップスも、
心おきなく聴くことができました。

今年はボーカロイドのメドレーが組み込まれているということで、
それに興味を惹かれて購入される方もいると思います。
ただ、原曲ファンの方々の意見は分かれるのではないかと。
吹奏楽編成ということを重点に置かれた編曲なので、
テンポ設定等は多少原曲とは異なります。
しかし、それでも原曲のイメージを崩さぬようという
編曲者の配慮は充分感じられました。個人的には好きなアレンジです。

また、今年はモンスターハンターも題材に挙げられており、
ライナーノーツによれば、これはオケ譜をもとに編曲されたようです。
演奏もダイナミックに仕上がっており、
吹奏楽経験者にはたまらない編曲になっています。

例年以上の出来、例年以上に聴き応えのある盤になっています。
ご購入を悩まれている方は、是非購入をお勧めします。