99歳ユダヤのスーパー実業家が孫に伝えた 無一文から大きなお金と成功を手に入れる習慣 の感想

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図書館で借りて読んであまりの良さに手元に置きたくめAmazonで買ってしまいました。
レビューを見ると書き方が拙いとか目新しさがないとか、アダムの語り口調が気になるなどで星を減らしたりしてる人が割といて
みんなそんなに本を読む時に型にハマり切ったものを求めるのかな？と驚きです。
自分の気に入らない型だともう中身すらちゃんと評価出来ない人は自分にハマるものからしか実りや学びを得られないのでしょうか？不思議です。

他の方も書かれてる通り作者の矢吹さんがアダムとロンドンで知り合い、トルコで倒れたおじいちゃんのお見舞いに行く中で、アダムだけにこの話を独占させては勿体ない、日本の人にも知って欲しいと思い筆を取ったようですね。
アダムがトルコ語があまり分からないという描写があるので恐らく二人の会話は英語だったんだと思います。
あえて矢吹さんが登場せずにアダムの語り口調になってるのは恐らく遠く離れて暮らすおじいちゃんと孫の心からの心の通い合いとかを目の当たりにして作者がそこも含めて伝えたかったからなんじゃないかな、と

今回おじいちゃんは99歳で倒れてさらに肺炎にもなっててまさにいつ今生の別れになるかもしれないシチュエーションでしたし
そこに作者の感想とか目線を入れる方が邪魔だと思ったんだと思います。
しかも明記はありませんでしたが二人はきっと実名と写真付きで惜しげも無く日本で本にすることを快諾したんだろうなって想像がついてそれがまた本当に器の大きさと人の良さを感じさせます。

何度も読み返したくなります。
目新しいものを欲しがる人は多分一発逆転のこれさえあれば人生上手く行く！みたいな裏技が欲しいんでしょうけど
ないんでしょうね。そんな近道。
その点おじいちゃんは本当に王道の凄腕経営者だなと
自分にはこんなスーパーおじいちゃんいないしこんなおじいちゃんがいる人は少ないと思うけど
千円ちょっとで買える本でこんなに人生を頑張って成功させて来たおじいちゃんの授業を一緒に受けることが出来るなんて本当に贅沢だなと思います。

ストーリー形式で成功の秘訣を学ぶことができる自己啓発書です。

最初読んでいる時にはフィクションだと思っていましたが
どうやら実話を基に書かれているようです。

ロンドンで独立し日本映画の配給会社を作ったものの、
いまひとつ冴えないアダムが、大成功したトルコの実業家に
成功の秘訣を尋ねる、という形式で進んでいきます。

本書の中のアダムは、「やりたいことをやる」
「お金に執着するのはちょっと気が引ける」という、
いまどきの若者の典型として描かれていますが、
そんなアダムに、実業家は、容赦なく成功の原理・原則を叩き込んでいきます。

実業家の生の声が描かれており、
起業家を目指す方や経営者には、ぜひおすすめしたい一冊です。

語り口調の書かれており、読書が苦手な方でも
拒否反応を示すことなく読み進めることができると思います。

以下に、私がこの本を読んで参考になった部分を、引用してご紹介します。

・人を出し抜くより、人と違うことをする、
　という意識でのぞんだほうが、何事もうまくいく

・「ボタン屋の次の成功は、16歳のときについたアイロンの
　セールスの仕事だ。奇妙なことに、店のオーナーは電力会社だった。
　電力会社がなぜアイロンを売っていたのかって？　
　たくさん電気を使ってもらって電気代の収入を上げたいからだよ。
　世の中っていうのは、そういうからくりで動いているものなんだよ」

・「わしは、どんな業界でも、ビジネスオーナーは70％の専門家で
　あるべきだと思っている。これよりも専門性が低い、
　つまり知識や経験が足りないと実務に支障をきたすし、
　逆に完全な専門家だと、何事にもこだわりすぎて
　ビジネスとして軌道に乗せることが難しくなる」

・「ものごとには根回しってものが必要なんだ」

・たとえ貯金があっても無収入には絶対なるな！