工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行 の感想
参照データ
タイトル | 工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 今野 浩 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784103147640 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
学者たちの論文作成の舞台裏を生々しく伝えてくれるヒラノ教授.面白いからぜひ購読を.
工学部ヒラノ教授などの「ヒラノ教授」(筆者自身)を主人公とするノンフィクションシリーズの一冊(表紙のトーンは随分違いますが)であり、本書ではアメリカにおける(一流とは言い難い)ビジネススクールにおける学者や学生の「生態」が中心に描かれています。
これまでの著作同様軽妙な筆致で、最後まで一気に読み通すことができますし、エピローグで書かれているまとめのような部分(米国ビジネススクールの功罪等)にも共感できる点が多くありました。
ただ、取り上げられているそれぞれのエピソードは面白く興味深いものではあるものの比較的表面的で他の学者や学生とそれほど深い交流があったようには読み取れませんし、これまでの著作でも本書でも(文脈は違えど)繰り返し出てくる筑波大学での権力闘争の話題にもそろそろ食傷気味です。本書を読んでいて若き数学者のアメリカ (新潮文庫)を思いだしましたが、本書よりもこの藤原教授のエッセイの方が(一風変わったエピソードもありますが)アメリカの大学やその住人たちを生き生きと描き出しているように思われました。
これまで「ヒラノ教授」シリーズを読んできて、筆者の目にアメリカの大学がどのように写ったかに興味のある方にはおすすめです。
これまでの著作同様軽妙な筆致で、最後まで一気に読み通すことができますし、エピローグで書かれているまとめのような部分(米国ビジネススクールの功罪等)にも共感できる点が多くありました。
ただ、取り上げられているそれぞれのエピソードは面白く興味深いものではあるものの比較的表面的で他の学者や学生とそれほど深い交流があったようには読み取れませんし、これまでの著作でも本書でも(文脈は違えど)繰り返し出てくる筑波大学での権力闘争の話題にもそろそろ食傷気味です。本書を読んでいて若き数学者のアメリカ (新潮文庫)を思いだしましたが、本書よりもこの藤原教授のエッセイの方が(一風変わったエピソードもありますが)アメリカの大学やその住人たちを生き生きと描き出しているように思われました。
これまで「ヒラノ教授」シリーズを読んできて、筆者の目にアメリカの大学がどのように写ったかに興味のある方にはおすすめです。