マクロ経済学 の感想

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参照データ

タイトルマクロ経済学
発売日販売日未定
製作者二神 孝一
販売元有斐閣
JANコード9784641163379
カテゴリビジネス・経済 » 経済学・経済事情 » 経済学 » マクロ経済学

購入者の感想

いわゆる中級マクロ経済学のテキストです。マイクロ、マクロの入門レベルを押さえていれば、通読することができます。

特徴は、何といっても、数式の操作を極力控えて45度線分析からリアル・ビジネスサイクルなどの現代マクロ理論と実証まで幅広く解説しているところです。これ以上のことは、数学を使わなければムリ、というところまで達しています。

立ち止まることなく前にガンガン進んでいくので、読んでいるうちにモデルの扱い方が身についていく、というものではなく、ケーススタディは自分で考えながらやっていくしかありません。

結局、これだけで論文を読めるようになるわけでもなく、上級に進むための手法が身に付くわけでもないので、橋渡しという意味合いではちょっと使いにくいような気もしますが、現代理論への敷居を下げた快著であるのはたしかです。

有斐閣ですが、校正もしっかりされているようなので、自習にも使えます。

私は現在経済学部4年で国家公務員試験や大学院の受験を経験いたしました。
マクロ経済学に関してはこの本と同等のレベルの本を他に4冊ほど(斎藤・浅子・Krugueman・中谷)呼んだのですが最も行間が必要十分に埋められており
また読みやすさがよかったと思います。

マンキュー等を読み終わったあとにすぐ呼んでも差し支えないレベルです。
もし大学院に興味がある方はこのあとは例えば林貴志のマクロ経済学―動学的一般均衡理論入門
をさっと読み込んでRomerを読めばいいと思います。
公務員を目指すような人は理論の勉強は中級で割り切って政策を調べたり、行政学と統計学をやっておくことをお勧めします。0

異時点間の最適化行動を基礎とした現代的なマクロ経済理論を、きちんと、手早く概観できる、大変すばらしいテキストだと思います。

予備知識としては、ミクロ経済学の基本的な消費者行動、企業の理論を押さえてあれば、だいたい読み進めていけると思います。

この本の一番良いところは、数学的な厳密さや、理論の一般性にこだわるのでなくて、とにかくロジックや、ストーリーを理解させることを主眼として、簡単化されたモデルをつかって、読者が行間を埋める苦労を最小限に抑え、マクロ経済学のまず知っておくべき大きな姿を、一気に読ませるところにあると思います。
非常にコンパクトでスピーディーです。

かといって、ロジックや導出を軽視していません。

たとえば、P216縲怩ナは、グロスマン&ヘルプマンの質のはしごモデルという内生的成長理論を非常にコンパクトに、モデリングの概要と導出をきちんと説明してあります。単に結論だけ書くのではなく、道筋が把握できるので、次のステップに進む足がかりというか、モチベーションにもつながると思います。

この本以上に本格的にマクロ経済学を学んでいこうとすると、(よりきちんと)数学を学ぶことを避けて通れなくなると思います(手遅れ?笑)

もちろん、理論の骨に集中している本なので、やや経済学的なロジックや説明が??と感じる箇所もあります(私の理解不足のせいかもですが・・・)。
でも、まずこの本を読むことで、はじめて自分が何がわかってないか、気づくことができると思います。

ぜひ、今後も改訂版アップデートして、定番化してほしいです。
できれば、実証分析篇みたいなのもでるといいな・・・・

マクロ経済学を手早く、きちんと概観したい方にとてもおススメです。

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