わが家の母はビョーキです の感想

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参照データ

タイトルわが家の母はビョーキです
発売日販売日未定
製作者中村 ユキ
販売元サンマーク出版
JANコード9784763198716
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

男性なら誰でも父親を倒そう(乗り越えよう)と闘うし,女性は母親に少なからぬ嫉妬心や焼き餅を妬く.だから親子の相克は,どの家族でもあること.でも,それとは違い,母親が本当に精神の病に罹っていたら・・・.果たして,うまく接することが出来るでしょうか?
大人になれば,ある程度「病気」ということも分かるかもしれません.でも病気のお母さんに育てられたら,育ててくれたお母さんを「病気」だと認識出来るでしょうか?
漫画で読みやすいし,多くの人に読んでもらいたい一冊と思いました.

本屋で何気なく手にとって、衝撃を受けた本でした。
「統合失調症」という病名は、聞いたことはありました。
でも、こんな病気だなんて、全く知りませんでした。

著者は、子供の頃から、突然包丁を持って襲いかかってくる母親と
一緒に生活していました。
ユーモアを交えて、さらっと書かれているので、
さらっと読めてしまいますが、内容はかなりすごいです。

それでも、子供だった著者が、理由の分からないまま
必死で母親のことを支えようとする姿は、けなげ過ぎて
涙が出ました。

うつ病やアル中もそうですが、病気で一番やっかいなのは
本人や周りが、その病気に対する知識をもっていないと
病気だということに気がつかないまま苦しんでしまう事だと思います。

だから、このような病気があるということは、みんなが知っておいた方が
いいと思うし、そういう意味でも、この本は読む価値ありです。

著者も、大人になってから、母親が治療可能な脳の病気だった事に
ようやく気がつきます。そして、さまざまなサポート体制や専門家の
存在を知っていきます。

その後、著者は結婚しますが、相手の男性は、優しく前向きで楽天的という
これ以上ないくらい素敵な人です。
前半で著者の苦労を見てきているので、この人の出現で本当にほっとします。
この人と出会うことで、母子が笑顔になっていく過程は、感動的です。

読後は優しく暖かい気持ちになれました。

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