海賊とよばれた男(上) (講談社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 海賊とよばれた男(上) (講談社文庫) |
発売日 | 2014-07-15 |
製作者 | 百田 尚樹 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062778299 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » は行の著者 |
購入者の感想
巷では、作家が右翼とか言われているようで、一橋大学の学園祭での講演会は実行委員の皆さんがノイローゼになるくらいに平和活動をしている学生や教職員やその協力者の皆さんに徹底して脅されて直前中止に追い込まれましたが、そのようなくだらない評価に惑わされず、右翼も保守も左翼もリベラルも、みんなに読んでもらいたい本です。
これぞ、日本人!という誇りを遺伝子レベルから思い起こしてもらえると思います。
これぞ、日本人!という誇りを遺伝子レベルから思い起こしてもらえると思います。
明らかに史実と異なりそうな美化、美化、美化のオンパレードで、読んでいて
いたたまれなくなります。
浅田次郎の創作的歴史小説など、まさに「歴史上の」人物を描いた歴史ものだと、
物語性を明確に意識できるからか、素直に感動できるのだけれど。
やはり企業経営者などという矮小な存在を無理やり聖人のように扱おうとするから
無理が生じてくるのではないでしょうか。
最初の奥さんを離縁するくだりで、「子供ができないので奥さんが自発的に身を
引き、泣く泣く離縁した、、、」って言われてもねえ。それを真に受けて感動的な
エピソードとして受け止められるほど、純粋な少年のような心で読めれば幸せ
なのかもしれませんが。
いたたまれなくなります。
浅田次郎の創作的歴史小説など、まさに「歴史上の」人物を描いた歴史ものだと、
物語性を明確に意識できるからか、素直に感動できるのだけれど。
やはり企業経営者などという矮小な存在を無理やり聖人のように扱おうとするから
無理が生じてくるのではないでしょうか。
最初の奥さんを離縁するくだりで、「子供ができないので奥さんが自発的に身を
引き、泣く泣く離縁した、、、」って言われてもねえ。それを真に受けて感動的な
エピソードとして受け止められるほど、純粋な少年のような心で読めれば幸せ
なのかもしれませんが。
読んでから知ったのですが嘘が所々混じってるそうです。
それに文章力も稚拙だし読み難いったらありません。
本屋大賞という出版社の不審な賞で1位だったということで、流されやすい日本人は購入しているようですが、
そろそろ平和ボケもたいがいにしたほうがいいかもしれませんよ。
それに文章力も稚拙だし読み難いったらありません。
本屋大賞という出版社の不審な賞で1位だったということで、流されやすい日本人は購入しているようですが、
そろそろ平和ボケもたいがいにしたほうがいいかもしれませんよ。
素晴らしいエピソードと大げさな記述の連続で上巻半ばでお腹いっぱい。キャプションの出るバラエティにも近い。あまり本を読まない人に売るのだから、商売としたは成功でしょうが、こういう本ばかり出版されるような世の中になると怖い。
「問題が発生したけど頑張っていたら誰かが助けてくれた!」というような展開が上下巻合わせて900ページの間何度も繰り返される、というそんなお話です。長えよ。テーマ自体は悪くなく、放送作家だっただけあって読者に引っ掛かりそうな素材を拾ってくる能力だけは有るのでしょう。如何せんそれを昇華させる筆力に圧倒的に欠けると言わざるを得ない。登場人物のヒロイズムに自己投影して著者自身が酔いしれたいだけのようにも感じてしまうのですよね。テーマが悪くない事で却って作家としての限界を露呈してしまったという事でしょうね。同じ題材で百田尚樹以外の誰かが書いていれば傑作となった可能性があったであろうことを思うと非常に勿体無い。いや、寧ろその傑作が生まれる可能性を本作が簒奪したと考えれば非常に罪深い駄作だと言えましょう。