ゴジラ (角川文庫) の感想

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タイトルゴジラ (角川文庫)
発売日2014-07-25
製作者グレッグ・コックス
販売元KADOKAWA / 角川書店
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カテゴリ文学・評論 » 評論・文学研究 » 外国文学研究 » その他の外国文学

購入者の感想

2014年ハリウッド『GODZILLA』の小説です。
本作オリジナルの設定で、主人公フォードと息子サムの間の距離感や、オープニングで軽く触れられるだけだった1954年の核実験の詳細等、主に人物描写や設定補完が中心です。
特筆すべきなのは人物描写です。主人公の母のサンドラや、ステンツ少将等のアメリカ軍兵士等、例え命が危うくても家族の為、故国の為に行動する勇気ある姿には胸が打たれます。
また『怪獣から怯える人A,B,C.』といった名も無き人達の様子が詳しく描写され、共感を抱きます。
長年の貯金で夫婦旅行を楽しむ人や、突然の異変に最初は興奮するが、すぐに現実の恐ろしさに見舞われる少女等、怪獣の出現によって日常を破壊される人間の戸惑いや悲痛さ、『何故自分なのか?』といった、やり場のない感情が克明に描かれます。
映画同様怪獣達の出番は短め。ゴジラやムートーの設定に対しても映画以上の事はあまり描写されません。
しかし例え活字の中でも、その得体の知れなさや超常さは健在です。
上記の通り、人物描写が多い以外は、映画とそれ程変わらない内容です。
しかし、活字だからこそ我々に伝わる登場人物達の想いは必見です。また色々な人間によって異なる怪獣の印象の違い等、怪獣映画の小説たる物は揃っているので、復活したゴジラの物語を振り返りたい方に是非読んでいただきたいです。

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