まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」(8) (角川コミックス・エース) の感想

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参照データ

タイトルまおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」(8) (角川コミックス・エース)
発売日2013-09-26
製作者石田 あきら
販売元KADOKAWA / 角川書店
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

交渉におけるどんでん返しは、戦闘におけるものよりもダイナミックである必要があるという例。
死んだり傷ついたりすることがなく、基本的に動きを必要としないから、というマンガの画面的なお話だけれど、事態は大きく動くことにもなるので、しっかり書かれると気持ち良い。
工夫して多数決の抜け道をこのような形で用意出来たのは痛快。

そして最後は、暴力は政治の積み重ねをすべて吹き飛ばすこともあるという一矢。
巻末にこれを持ってこられると、続きがまた気になる。

竜族やら巨人族やら葵魔族やら、色んな氏族が出てくる。
表紙の可愛い美少女は、鬼呼(おによび)族。今巻だと魔王の死期を予期。
その死期とは、その氏族たちによって魔王の座から引きずり降ろされようとする未来。

そこで氏族同士がワイワイ主導権争いが勃発するんですが、
漫画だけ見ると単なる「人種の違い」程度にしか映りませんが、
これを実際の戦争に置き換えると『派閥』とかそんな類いに現されるんだと思う。
穏和な停戦派が好戦的な開戦派がいるのに、
何故戦争という流れになっていくのか。
そういう描写を描きたいんだと思います。
今巻では竜族の助け・閃きでそれが食い止められる。

でも、その竜族が何故人間側に寝返ったのかというのも理由がある。
それが塩の流通を握っている商人たちと結んだ「安保条約」。
これも実際の『経済』と『戦争』とを結びつけて論じたいんだと思います。
現実の大きい戦争でも、狭い密室で特定の人間同士で繰り広げられる派閥争いで、
穏健派が主導権を掴むか、開戦派が主導権を掴むかで、
いろいろと未来が変わってくるんだろうなと。

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