オヤイデ電気 USBケーブル 0.7m d+USB class A/0.7 の感想

「ＤｉｇｉＦｉ」Ｎｏ７の付録の「デジタルパワーアンプ付ＵＳＢ　Ｄ／Ａコンバーター」とこれまた「ＨｉＶｉ」誌の付録の２０センチのＵＳＢケーブルを
使っていろいろと聴いてきましたが、２０センチのＵＳＢケーブルではケーブルがねじれてしまい強度的に心もとないので、もう少し長いものをと捜してこれ
に行き着きました。
まずオヤイデ電気にしようと思ったのは他と違ってケーブルが「フラットデザイン」で目立ったからです。これは伝送ロスやインピーダンスの変化、静電容量
の変化の減少に効果があるそうです。
そこで迷ったのがオヤイデ電気のＵＳＢケーブルにはｃｌａｓｓ　Ｓ（以下「Ｓ」と略す）、ｃｌａｓｓ　Ａ（以下「Ａ」と略す）、ｃｌａｓｓ　Ｂ（以下「
Ｂ」と略す）の３種類があること。それぞれ材質と色が違っていて価格も大体ですがＳはＡの２倍、ＡはＢの２倍の設定になっています。

Ｂは色がグリーンで端子は青銅合金に金メッキ、導体が銀メッキ高純度無酸素銅という他メーカーでもオーディオ用途でよくある作りです。
Ａは色が黒で端子は青銅合金にシルバーとロジウムの合金メッキでアウターカバーがアルミニウム、導体がＰＣＯＣＣです。
Ｓは色が白で端子は青銅合金にプラチナとロジウムの合金メッキでアウターカバーがアルミニウム、導体がＰＣＯＣＣで径がＡの倍です。

そこで皆さんのレビューを参考に評価が高かったｃｌａｓｓ　Ａを購入した次第です。聴き比べは長さが同じ７０センチのオーディオ用でも何でもないケーブ
ルとでしました。価格は１０分の１くらいですが端子は金メッキ、ケーブルは二重シールド、フェライトコアでノイズ対策されているものです。
スピーカー・・・・・・・オーディオテクニカ　　ＡＴ−ＳＰ３０ＢＬＨ
スピーカーケーブル・・・オーディオテクニカ　　ＧＯＬＤＬＩＮＫ　Ｆｉｎｅ
ケーブルの長さが７０センチと短いので普通にポップスを聴いている限りは違いは感じられませんが高音や低音に特徴がある楽曲になると差が歴然としてでて
きます。音の伸びが全然違います。
これからは常用のケーブルとして使っていこうと思っています

まずファーストインプレッションとして、音が非常にタイトである事を感じた。音離れが速く、レスポンスの良さである。
もうビシバシ来るという感じ。大体こういったものは、音を前に出し過ぎる傾向にあるが、このケーブルもややその癖が見受けられるものの、
それだけでもないと感じさせる。もちろん音がダンゴ状態になる事はない。各楽器の音の分離は確かである。
それは何だろう？。
音に厚みを感じるのである。しかしただ単に厚いだけではなく、厚くなったり薄くなったりする。つまり音に立体感が出るのである。陰影感とも言える。
自分が求めるものはまずそれであり、音場感よりも音像がまず優先される。そこに楽器があるというリアリティが欲しいのである。
ヤクルトおばさんが、「え~！ステレオなんですか？、家でトランペットやサックスを吹いているのかと思いましたよ。」と、言ってくれれば最高の褒め言葉なのである。
ヴォーカルなどの口の動きもよく分かる。しかし音場感が出ないかといえばそうでもない。ソース次第なのである。つまりどういう録音の仕方をしたか、及びどのような後処理をしたか、それ次第。
このケーブルはちょっと理解されにくいかもしれない。音質面において、大体において中庸なのである。大きな特長がなく、艶っぽさや色づけもなく、そっけないかも知れない。このケーブルで音質の向上を図ろうとするのは間違いなのだろうと思う。
まあクセが少ないとも言える。モニター的なのかも知れない。幅広く音楽を聴く自分としては、これは非常に大事な事なのである。
音楽ジャンルによって、アメリカ録音とヨーロッパ録音で、セッティングを変えるというのは、もう懲り懲りなのである。
ビシバシ来るからといっても、クラシック向きではないかと言えばそうでもない。前述したようにソース次第。
しかしながら配線の取り回しとかは十分に注意したい。他のケーブルと接触していないか。（特に電源ケーブル）
這わせ方とかも、ちょっとのことで音が変化するゆえに。

使用機材など
OS : Win7pro. 64bit Corei7-3770 3.4GHz Memory 16GB
USB DAC :

1mのものをPCからDACにつなぐために使用しています。
音はよほどの粗悪品でない限り変わりません。
最近のDACはPCのクロックを使用せず、
自身のクロックを使用した非同期モードでデーターを受信し、管理しますので
特に高いものを買う必要はないと思います。

（今時USBケーブルを介してファイルコピーをしただけで、データー化けしたら大変ですよねｗ）
ケーブルは頑丈ですが硬く、取り回しの面から1.5m程度はあったほうが良いと思います。

なお、同様のことがLANケーブルにも言えますので、オーディオグレードLANケーブルなどという不可思議な商品には手を出さないで下さい。
LANケーブルのクライオ処理など噴飯ものです。　差額でご家族や、ご自身にずいぶん投資ができ、気持ちよく音楽を楽しめます。