勝ち続ける意志力 (小学館101新書) の感想
参照データ
タイトル | 勝ち続ける意志力 (小学館101新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 梅原 大吾 |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784098251322 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » 仕事術・整理法 |
購入者の感想
教育者の端くれです。格闘ゲームはやらないのですが、梅原さんのファンだと言う友人からの薦めで購入しました。
正直、こんなに考えさせられると思っていなかったので驚きを隠せません。
本を読んでから友人に話を聞いたり、調べたりして世間一般の印象としての梅原さんを知るとさらに驚くこととなりました。
以下は所感ですが、教育的なところに偏っています。長文ですいません。
自分教自分信者である梅原さんも、人生のターニングポイントには必ず誰かがいて、自身の成長には他者が欠かせないと自覚している。
小学2年生で青森から東京に引っ越してきて以来、学生生活の中では心を許せる友人が出来なかったという梅原さんが、
中学生にして「これが友達なのか」と気づくエピソードには考えさせられるものがある。
学校では得られなかった他者とのつながりをゲームセンターを通して得ることが出来たという経験、そしてそれに対する感謝が、
今でもアーケードを大切にする理由の一端となっているのだろう。
また、梅原さんの視線の先には必ず人がいることを思い知った。
もしも彼が誰よりもゲームが上手くなりたい、という理由でゲームをしていたならば、ゲームをやめることも人生に打ちのめされることもなかったはずだ。
「ゲームで何かを人に伝えることは出来ない」「26年間生きてきて何も成し遂げられなかった自分がいた」
これらはゲームや麻雀を通じて人とのつながりを、そしてその中で居場所を求めていたからこそ出た言葉だと感じた。
梅原さんにとってゲームが、そういった意味合いを持つ大切なものだったとすれば「たかがゲームと思われるのが嫌だ」
とメディアに出たがらなかったのも納得できる。
挫折後に介護施設で働くことを選んだのも興味深い。
「心が回復した」というのは介護施設で人と触れ合い、求められていることを実感出来たからかもしれない。
読了後には、インターネット上で神だと祀り上げられている梅原さんも、間違いなく人の子だという印象を強く持った。