「血圧147」で薬は飲むな の感想

医者も含めた科学者は、事実にこそもっとも忠実であるべきですが、原発問題からSTAP細胞問題まで、今や科学と呼ばれる世界は、そうした科学的事実とは裏腹の利権によって、動いているようです。医者や製薬も例に漏れず、医学会や製薬業界が儲かるための仕組みが、政治的に出来上がっていることも事実であるということが、この本から分かります。

医学会の常識など、研究の進歩でひっくり返ってしまうこともよくあります。あまり信じすぎてはいけません。　医者や製薬会社も大切な存在で、否定するわけではありませんが、皆が良心的というわけではありません。患者が利権に振り回されないように賢くなることで、無駄な治療を受けずに自分の健康を守り長生きをすることができるようになります。そのためのヒントがたくさん書かれています。

さほど長い本でもないので、すぐに読めますし、その割には、「常識」を覆す、事実に基づいたヒントがたくさん書かれています。賢い患者になって長生きするための一歩になる知識や情報を与えてくれることでしょう。

私は、本書を、年金ももらうようになった母のために買い、自分も少し読みましたが、筆者は、利権よりも、科学的事実の側に立って、患者本位で書いてると思います。自分の健康を、病院や医者や公的基準にまかせきりにする前に、一読すれば、得るところは大きいと思います。

良心的な筆者の態度と、薄い本の割に、健康という大切なテーマに関する、常識の側からは見えない事実に基づいた患者本位のヒントが盛り沢山なので、★５つとさせていただきました。