怒りのエネルギーを幸せに変える ~ヒマラヤ大聖者が明かす秘密の教え の感想

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妬みや優越感、嫉妬といった、一見、怒りとは関係のないように思える感情の中にも、
見えない怒りが隠されていることに、この本を読んで初めて気づかされました。

自分の心の中に潜む小さな怒り、巧妙に隠されたさまざまな怒り。
はじめは、自分の心の中にこんなにも、大小の怒りが隠されていたこと、
それが自己防衛の巧妙なシステムになっていることに驚き、
なんだかクラクラしてきました。

でも、読み進むうちに、隠してふたをしていたものに気づき、解放するために、
この本との出会いがあったのだとわかってきました。

著者は、「怒りを手放した先にあるのは天国」と書いています。
読み進むうちに、怒りを手放すプロセスを疑似体験しているのか、
本当に自分の内側が清浄な感覚、気持ちのいい感覚になっていきました。

スピリチュアルな本を読むとき、つい、「きれいなもの」を求めてしまうのですが、
自分の心の中にあるネガティブなものに気づき、手放していってこそ、
「きれいになれる」のだと、思いました。

今は、内側の怒りと自己防衛に出会えたことに感謝しています。

怒りについてとても深く掘り下げ真実がかかれている本だ
と思います。
また、感謝ということがいかに大切かも理解できました。

ただ、より深く怒りをコントロールするためには
著者のイニシエーション（入門秘法）が必要であるとか、
高次元のエネルギーを直接伝授する必要があるとかが
記載されています。
瞑想法についても、著者から伝授を受けることを
勧めておられます。

指導を受けるためには、時間とお金と身体に余裕がある人でないと
できないことも著者のHPを見て感じました。

指導を直接受けることは大切なことはわかります。
何事も、その道を極めた方から直接指導を受けることが
重要だということはとても理解できます。

しかし、著者の本のなかで、指導を受けることを勧める
くだりや直接指導を受けることの効用が述べられた
文章が出てくると少し憂鬱になります。

著者が、商業主義に走っているとは思っていませんが
結果的にそのような理解をする人もいるかもしれません。

本の内容は素晴らしいのですが
何度も、マスターの直接指導を受けよという
文章にふれると読んでいてつらいです。

ぜひ、次回は、時間的、身体的、経済的な理由により
直接の指導を受けれない人のためだけに書かれた本やCDを
期待しています。

著者はたくさんの本をこれからも出されるとおもいますが、
いろんな状況のなかで、著者の指導を直接受けられない
方にも安心感を与えていただく表現も必要だと感じています。

せっかく読んでも、結局、何度も講座に参加しないとダメなんだという
未達成感を抱かない本やCD・DVDを１つでいいので出してもらいませんでしょうか。

秘法をつかって瞑想をし、霊的成長をすこしでも成し遂げたい意思はあるが
時間的経済的身体的にセミナーや通信教育に参加できない人にも光を当ててもらいたい