Number PLUS「イビチャ・オシム 日本サッカーに告ぐ 2014」 [ムック] の感想

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参照データ

タイトルNumber PLUS「イビチャ・オシム 日本サッカーに告ぐ 2014」 [ムック]
発売日2014-04-14
販売元文藝春秋
JANコード9784160081949
カテゴリ » ジャンル別 » スポーツ・アウトドア » スポーツ

購入者の感想

「オシムの言葉」を読んでから、彼の発言には注目してきたが、オシムをフィーチャーしたこの雑誌を読んでも、やはりその気持ちは変わらない。彼の言葉には含蓄があり、示唆に富んでいる。6月のW杯は初戦のコートジボワール戦が最も重要だと思うのだが、オシムはこの雑誌で、しっかり分析して対応すれば1-0で勝つこともできると言っている。他の人が言うと単なる希望的観測だろうと思うのだが、彼が言うと説得力を持って響いてくる。

完敗したように見えた去年のセルビア戦も、オシムに言わせると日本の方が「いいプレーをしていた」らしい。多くの得点チャンスを作り、戦術的にも優れていたと。やはり素人とはサッカーを見る視点が違う、ということなのだろう。

オシムは、香川と本田の共存は可能かどうかにも言及している。香川はコレクティブだが本田はアーティストに近いとオシムは言う。一人で何もかもやろうとしていると。香川の方が危険なプレーヤーで、香川-岡崎のコンビの方がいい結果を出せるとオシムは考えているようだ。

オシムがジェフをナビスコカップ優勝に導き、監督を辞めた後、ジェフは数年後には勝てなくなった。勝つために意識を変えることは難しい。ヤクルトの元監督の野村克也がそんなことを言っていた。野村ヤクルトが日本一と4位を1年おきに繰り返したのは、意識づけが本物ではなかったからだと。日本一になることで、選手の勝つための意識づけがあいまいになってしまい、次の年は低迷してしまったと言うのだ。しかし、最近はサッカー日本代表も勝つためのメンタリティーを備えつつあるようだ。選手の多くがヨーロッパでプレーし、強豪国にも劣等感を持っていない。このままいけば、W杯でもいい結果を出せるだろう。

オシムによる日本のW杯対戦国の分析や、日本代表に対する発言、オシム語録などが収録されており、オシムファンには楽しんで読める内容となっている。

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