ハーバード、オックスフォード…世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方 の感想
参照データ
タイトル | ハーバード、オックスフォード…世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 福原 正大 |
販売元 | 大和書房 |
JANコード | 9784479794172 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
あまりに文章がわかりやすいので、子供向けの本か、と思いかねませんが、そうした平易な文章で、答えが容易に出ない、解決しにくい、古くて新しいたくさんの問題を、自分自身が考える時間を作る、そのための道具として先達の知恵を読書によって獲得する、他者の考えを聞いてなお自分で考え直す、というプロセスが大事であることを訴えています。
この本で、色々な思想家の考えの要約を知ることができました。それがどれほど学問的に正確か、私にはわかりませんが、読んでもわからない哲学史の本を読むより、こうして平易に解説した本を読むことは、私にはとても有意義でした。
書名は、本書が啓蒙的な本であることを象徴しようとしつつ、当然に商売を考えて私を含めてあまり知識に自信のない読者の気を引こうとしたものに違いありません。それは、著者の学校経営の商売そのもののやり方だと思いますが、アプローチとして、世界のトップスクールに学ぶべきは学ぼうとする姿勢と、平易な文章で表現しよう、深く考えよう、という姿勢を持つことは、とてもいいと思います。世界のトップスクールやエリートに憧れをもつことは、勉強の動機として必ずしも間違ってはいないし、そうして勉強をたくさんするなら、いずれ自分の考えが生まれてくるように思います。
そして、教養があるということは、何が自分にとって核心の問題なのかわかること、さらにその問題に対して自分の答えを出すこと、その二つのために必要な知識と技術を持っていることだと悟りました。
世界の高等教育機関は、基礎的教養教育と専門分野の研究の場を、それぞれ提供しているのだと思います。日本も旧制高校、大学ではそうだったように聞いています。日本の高等教育機関も一層向上するよう、教育者と利用者、社会全体が取り組む必要がありそうです。
この本で、色々な思想家の考えの要約を知ることができました。それがどれほど学問的に正確か、私にはわかりませんが、読んでもわからない哲学史の本を読むより、こうして平易に解説した本を読むことは、私にはとても有意義でした。
書名は、本書が啓蒙的な本であることを象徴しようとしつつ、当然に商売を考えて私を含めてあまり知識に自信のない読者の気を引こうとしたものに違いありません。それは、著者の学校経営の商売そのもののやり方だと思いますが、アプローチとして、世界のトップスクールに学ぶべきは学ぼうとする姿勢と、平易な文章で表現しよう、深く考えよう、という姿勢を持つことは、とてもいいと思います。世界のトップスクールやエリートに憧れをもつことは、勉強の動機として必ずしも間違ってはいないし、そうして勉強をたくさんするなら、いずれ自分の考えが生まれてくるように思います。
そして、教養があるということは、何が自分にとって核心の問題なのかわかること、さらにその問題に対して自分の答えを出すこと、その二つのために必要な知識と技術を持っていることだと悟りました。
世界の高等教育機関は、基礎的教養教育と専門分野の研究の場を、それぞれ提供しているのだと思います。日本も旧制高校、大学ではそうだったように聞いています。日本の高等教育機関も一層向上するよう、教育者と利用者、社会全体が取り組む必要がありそうです。